こんにちは、おかもとたかし(@tak_okam)です。
読みやすい文章を書くにはどうすればいいのだろう、と思っていませんか?
今回はそんな方のために、webライター歴3年目でブログ運営者の私が、読みやすい文章を書くためのテクニックをお伝えします。
この記事は、私の専門であるブログの文章の構成法をベースにした講義で、どんな形でも応用できる内容になっています。
今回の記事をお読みいただくことで、
どうか最後までお読みいただけましたらと思います。
まず押さえてほしいこと
具体的なテクニックの話を始める前に、どうしてもお伝えしないといけない、根本的な考え方があります。
結論から言いますと、
という意識を忘れないことです。
特にライター、ブロガーなど、文章を書くことを生業としている人にとって、読みやすい文章をかくことは必須です。
なぜなら、書く仕事とは、書いたら終わりでなく、誰かに読まれることで初めて成立するからです。
その意味では、ショービジネスと全く同じです。
文章を読むという行為は、映画や劇を鑑賞するのと基本的には同じこと。
また、読むという行為は、見る聴くと違い、エネルギーが必要な作業でもあります。
例えば、読書をするのが好きな人がいる反面、全然本が読めない(読み続けられない)人もいますよね。
読むことは時間もかかるし、理解しながら先に進めないといけないので、めんどくさいことでもあるのです。
だから、読んでくれる相手への思いやりというものが特に大切で、「読まれたい」と思っているのならなおのこと。
そのために、文章とは誰かへの贈り物であるという意識を持つ、ということです。
大切な人にプレゼントを贈る気持ちで書く、ということは、読みやすい文章を書くための最初の第一歩だと思っていてください。
なぜなら、書くという作業は一人で黙々とおこなうものなので、どうしても他人には伝わりずらい、ひとりよがりな文章になりがちだからです。
贈り物を選ぶときは、相手が喜ぶ顔を思い浮かべながら、相手が喜んでくれるものを一生懸命探しますよね。
大切な人へのプレゼント、読者への文章というおもてなし、という心がけが読まれる文章を書くために必要なのです。
読みやすい文章を書くテクニック10選
それでは、読みやすい文章を書くためのテクニックとして、10項目をご紹介します!
まずはタイトルを考える
文章を書く時は、タイトルをどの時点で決めるかが重要です。
の3タイプがあるのですが、私のオススメはタイトルから書き始めることです。
タイトルを最初に決めるとは、何を伝えたいのかを先に宣言するということ。
特に初心者にありがちなこととして、書いているうちに内容がブレていくことがあります。
そこで、タイトルを先に決めておけば、ブレることはありませんし、ブレそうになっても軌道修正が可能です。
結論から書く
日本人は、結論をあまり言いたがりません。
あいまいを好む国民性を持っているからです。
なので、結論を先に言う文化にはあまり慣れていないのですが、読みやすい文章を書くには、結論を先に書く習慣を身につけることをおすすめします。
ブログ記事などwebライティングでは、結論を先に書くことは基本中の基本です。
なぜなら、お買い物と一緒で、人は欲しいと強く感じたものはすぐに欲しがるものだからです。
できることなら、タイトルですでに結論を言ってしまう、ということも有効です。
webの記事を見ていると、タイトルの中に内容と結論まで一気に含めているものが多く見られます。
これは初心者には難しい技術ですが、慣れてくればそのようなタイトルを書けるようになります。
いずれにしても、大事なのは「迷わない」ということ。
先に結論を言えば読者も迷わない。書き手も迷いにくいので、ぜひ身につけていただきたいと思います。
言いたいことを絞り込む
結論がはっきりとまとまったら、本文へと入っていくわけですが、言いたいことををなんでも詰め込んでいいというわけではありません。
これまでも述べたように、文章を書く上で特に気をつけたいのが、
とにかく脱線しないことです。
ひとりよがりにならないよう、常に自分をコントロールしないといけないのですが、そのためのも、言いたいことを徹底的に絞り込むことが大事です。
基本としては1メッセージにとどめることです。一つの文章で伝えることはひとつに絞るということ。
複数のメッセージが入るとぶれやすいのです。
これはプレゼンでもそうですが、ワンイシューに絞り込むことで、観客を混乱させず、一つの議題に集中させ続けることができます。
サービス精神旺盛な人は、プレゼン中に関係のない話題を振ったりすることもありますが、自分はそれでいいとしても、せっかくここまで理解してくれていたお客さんを混乱させてしまうことがあります。
伝えたいメッセを絞り、それをタイトルから書いていけば、一本筋が通った文章ができあがります。
見出しを積極的に入れる
見出しって、手紙とかメール、SNSの投稿などでは、使いませんよね。
小学校の作文の授業でも教えませんから、見出しを入れる習慣が身についていないのです。
正直言いまして、見出しがない文章の執筆は「上級者向け」です。これは相当むずかしい。
再三言っている「ブレ」がすぐに出やすいのです。
SNSでも、結局何を言いたいかわからまい長文の投稿って見かけませんか?
見出しは、その後に続く内容を一言で宣言したものであり、ブレを防ぐためのものです。
このブロックではこの話をします、と読者にていねいに案内するためのものでもあります。
ここでも読者目線のおもてなしですね。
さらにブログなどのネット記事で限定すれば、見出しがあると、読み飛ばしがしやすくなるという利点もあります。
自分の読みたいブロックから先に読む、ということも可能になります。
これも、読者に選択肢を与えると言う意味で、立派なおもてなしですね。
構成を立てる
そして、文章を書く上で欠かせない「文章構成」の話に進みましょう。
理想的なのは、結論・本論・結論の順番です。
まずはタイトルでいきなり結論を書き、序文でも結論を言う。
さらに本文で、結論に至った理由と具体例を書き、最後で結論でしめる、というのが、webライティングの典型的なフォーマットです。
これは新聞記事でも同じ。いわゆるリードと言われる序文で記事の結論(記者が言いたいこと)を最初に書いてしまい、その理由、具体例(実際に取材した内容)を入れて、結論でまとめます。
プレゼンにしてもそうで、良いプレゼンとは、だいたいこのフォーマットです。
初心者に起承転結はNG
それに対して、日本人は起承転結を好むから起承転結で書けばいいという人がいますが、これはおすすめできません。
起承転結は正直言ってちょっと難易度が高いです。特に転がむずかしい!
今までスムーズに進めてきた内容をいったんひっくり返す一文を入れるのですから。
というわけで、あらためておすすめは結論・本論・結論。
ここまでの説明で、読みやすい文章を書くための型が見えてきます。それが、
・前書き
・見出し1~3
・結論
という流れ。
この型を理解し、慣れていけば、読みやすい文章が一気に書きやすくなり、執筆スピードもアップしていきます。
漢字を極力減らす
ここからは、具体的な文章テクニックの話になります。
読みにくい文章の特徴は、漢字が多い、ということです。
特に研究論文などのアカデミックな文章は、読みにくさMAXですよね。
これは高学歴の人や専門家が陥りやすいことなのです。
漢字はなるべく減らしましょう。
ここで漢字にしないことで読みやすくなる単語の例をご紹介します。
漢字を減らすのも、やはり読者に読みやすさを届けるためのサービスであり、おもてなしなのです。
改行を増やす
改行は、紙媒体では推奨されないのですが、スマホが主流になった現代では有効な文書術です。
普通は、「。(読点)」が入ったところで改行となるところですが、あまりに一文が長くなるとスマホでは読みづらくなるので、「、(句点)」で改行を打ってもOKです。
画面がせまいスマホだと、頻繁に改行しないと文字が窮屈で読みにくいのです。
ネットやスマホでは、ふとつの文章で何回改行してもOKです。.読みやすくする改行もやはりおもてなしですね。
具体的に書いてみよう
読みにくい文章にありがちなのは、「抽象的」であること。
抽象的な文章は伝わりにくいのです。
例えば、
これだけだと、あ、そうなのかで終わってしまい、あまり相手の心に残りません。
それに対して、
と具体的に書くと、ネット広告がすごく伸びてるんだ!という強い印象を残すことができますね。
そしてこの項目では、「具体的に書いてみよう」というトピックに説得力をもたせるために、ネット広告という「たとえ話」を持ってきました。
たとえ話をここぞという場面で巧みに挿入できるようになれば、それは上級レベルのライティングスキルと言えます。
さらにそれは書くことでなく、会話でも大いに役立つコミュニケ―ションスキルとなりますので、練習してレベルをあげていきましょう!
役に立つ話を伝えよう
文章というのはプレゼントだというお話をしてきましたよね。
文章を書く時は、読者に何かを得てもらおう、という姿勢が大事です。
これだと、たんなる日記調で、これだけで無益です。
それに対して、
とか、
となると有益で、読者の「行きたい!」という気持ちに訴えかけます。
もちろん、アトラクションをすべて回ることはできないし、お土産を徹底的に買いあさるのもむずかしいです。
ならばせめて、自分が体験した中で強くおススメしたいものを熱く語れば、一気に有益情報になります。
ちょっとした工夫で、読者の役に立つ内容に変わりますよ。
読みやすい文章を書くために磨きたいマインドとは
ここまでは、テクニックのお話でしたが、これからは読みやすい文章を書くためのマインドセットのお話です。
以下にお話する3点は基本的なことなので、ぜひ押さえておいてください。
勇気を出して断言する
文章を書くということは、言葉の力で読者を説得することです。
なので、書き手であるあなたの今の心理状態がどうであれ、文章には自信をみなぎらせなければいけません。
具体的に言うと、
ということ。例として…
といった「弱気ワード」に気をつけるということです。
絶対に使っていけないと言うわけではありませんが、あまりに多用すると「この人は自信なさげ」と読者に感づかれてしまいます。
・この新商品は売れるかもしれません。
こういった文章を示されると、読者の立場からすると、断言してほしい、と思ってしまうものです。
書き手が断言してくれることで、自分の方は迷うことなく楽に意思決定ができるからです。
お客さんを迷わせない、と言うのはセールストークにも通じますよね。
・この商品は売れる!
こういった断言を、読者は求めているのです。
書きながら「ロッカー」になる
まじめで誠実な人は、丁寧な品のいい文体になります。
もちろんそれを否定するつもりはありませんが、読者の心に響きにくく印象にも残りづらいのです。
読みやすい文章は、相手の気持ちを高まらせ「乗せる」文章です。
相手のハートに火をつけています。
ロックミュージシャンは、リスナーの心を震わせ、「社会はおかしい!」と世の中に疑問を叩きつけ、俺はこう思う!と声高らかに主張します。
読まれる文章はストリートミュージシャンの叫びと同じ。たとえ文体が汚くても本質に迫れば読まれるのです。
もちろん、汚い文体を奨励するわけではありませんが、魂がこもっていれば相手を引きつけます。
繰り返しますが、読みやすい文章とは、相手を引きつけて読む気にさせる文章です。
慣れてくると、爽やかな文体であっても熱い思いを伝えることができる、賢いロッカーにもなれます。
ぜひそこを目指してみてください。
生き様をみせつける
文章で結局問われるのは筆者の生き様です。
これはブログが典型なのですが、無個性的なブログより、運営者の生き様が垣間見えるブログの方が格段に人気があります。
文章がどれだけうまくとも、生き様がつまらないと面白くできない。圧倒的な生き様を随所に見せつければ自然と文章は面白くなります。
面白い文章だとすらすら読めます。
すらすら読めるということは、読みやすいということです。
文章テクニックはあくまで商品の表面を飾る包装紙のようなもの。商品の中身はあなたの生き様そのものです。
読みやすい=面白い文章を書きたいにであれば、自分を磨いて人生そのものをレベルアップしていきましょう。
おわりに
今回は読みやすい文章の書き方をお伝えしてきましたが、最後に言いたいことは、
書くことは修行であるということ。
書くこと、書いて書いて書きまくることで、少なくとも2つのことがわかります。それが、
書く経験を積み上げると、特に毎日書くことを習慣にすると、自分はこう思っていたのかというのがわかります。
自分の内面を毎日吐き出すわけですから、自分の本音、本当の願望が表に出てくるのです。
また、書けば書くほど自分のやりたいことが明確になります。
ブログで言えば、いつの間にか、自分が進むべき方向性に沿った記事を書いてることに気づきます。
さらに書くことで、自分と同じ考えの人ともつながりやすくなります。
ですので、とにかくまずは書くことです。
まずは練習だと思って、何でもいいから書いてみること。
ブログやnoteでもいいし、SNSでも構いません。
読みやすい文章を書けるようになるには、書くという経験をひたすら積み重ねるしかありません。
読みやすい文章、ぜひ身につけてください!