よく、「政治、宗教、野球の話はするな」という言葉を目や耳にしませんか?議論になりやすく、人間関係が崩れかねない話題のことを指している言葉として、深く根付いている感じがします。
ブログで情報発信をしているフリーランスや副業ワーカーの中には、これらの話題を避けている人もいるでしょう。でも、政治、宗教、野球にちょっと興味があって、書いてみたいな~とひっそり思っている人もいるかもしれないですね。
今回の結論から言いますと…
です。これはツイッターなどSNSでも同じです。
もちろん、政治、宗教、野球を専門に扱うブログであれば話は別ですが。
この話題について、具体的に掘り下げてみましょう。
なぜそう言われる?
「政治、宗教、野球の話はするな」という言葉は聞きますが、実はその前の「〇〇のときには」が省略されていることが多いです。
それには、「お酒の席では」「商談の際には」「初対面と話すときには」などがあります。
政治、宗教、野球などは、好き嫌い(支持&不支持)が人によって異なるため、思想の違いが顕在化して対立するのを避けて、人間関係を円滑にする、という知恵が含まれています。
意見が分かれやすいいタブーの話は時代によって多少の入れ替わりはあるでしょう。最近は「野球」については大きな対立にはならないです。かつては「巨人ファン」と「アンチ巨人ファン」は強烈な対立軸でしたが、今はだいぶ緩和はされていますね。
あくまで、議論を呼びやすいテーマの象徴として、便宜的に「政治、宗教、野球」を挙げている、とみていいでしょう。
あなたのインフルエンサーがそんな話をしたら…
例えば、あなたがビジネスをしていて、ある成功者をフォローしているとします。その人のブログやSNSをチェックするのが日課になり、その人のビジネスに対する姿勢に共感して、稼ぎ方を必死に学んでいるとします。
しかし、その人が特定の政治家(政党)を批判する発言をしたらどうでしょう?そしてその政治家(政党)をあなたが支持しているとしたら?
「え、この人そういう考えだったのか…」とちょっと引いてしまう気分になるのが普通です。これまで99%共感しても、どうしても共感できない1%が現れると、その1%はしぶとく頭に残り続けます。
さらに他にも共感できない項目が出てきたら、非共感が頭に占める割合は徐々に増大し、結局は新たに共感できる人の元に去っていきます。
人間は(特に日本人は)「是々非々」という対応が苦手です。「支持できない点もあるけど、この点では指示できるから、フォローする」という対応が、意外とできません。少しでも主張の違いがわかると、それ以後は「少々我慢して」付き合うことになるのは、どの人間関係でも同じですね。
ましてや、インフルエンサーといえども赤の他人。身内の人ほど我慢を続ける義理はありません。あなたも気になるインフルエンサーを何人も入れ替えてきたのかもしれません。
ファンのことを思えば、「ファンが望む情報」にフォーカスするだけで十分です。何か主張をしたいのであれば、プライベートアカウントを作ってSNSでつぶやけばいいだけのことです。
タブーの話をうまく避けるには
とはいえ、情報発信していると、そのようなタブーな話すれすれの話題になることがあります。とくに政治と経済は表裏一体で切り離せないものですから、ビジネスに関わる内容の記事なら、政治にまつわる話題に触れざるをえないときはあります。そんな時にはどうすればいいのでしょうか?2つの対策をご紹介します。
客観的事実を述べるにとどめる
例えば、「総理大臣が○○と発言した」とか「○○省が○○と発表した」などと、事実だけを述べて、それにまつわる自分の感想(主張)を述べるのを避けるということです。
事実を述べた後、「その発言は間違っている」とか、「そんな発表は信じられない」などといった「感想」が入ると、「政治的主張」をしたことになりますね。
どうしても言いたいことがある!という気持ちが抑えきれないのもわかりますが、あなたは「ファンビジネス」をしているのですから、すべてのファンがあなたの主張に同意見とは限りません。しっかりファンを積み上げていく段階ならなおのこと、ファンを自ら離していくような「自己主張」は避けた方がやはり無難なのです。
歴史を語る
どうしても政治的主張を挟ませたいなら、高度な技ですが、「歴史を語る」という手段があります。
自分の思いは伏せつつ、現在のある政治的ニュースと、過去に起こった歴史的事実を並べて対比させることで、やんわりと自説を主張するというテクニックです。これはかなり文章慣れしていることと、歴にに造詣が深いことが条件になります。
ちなみに、歴史の「歪曲」は最悪行為。事実でない歴史を語ってしまうと、待ってましたとばかり正しい歴史を知る人の追求がきて、きついしっぺ返しを食らいます。しっかり事前に調べて、客観的に正しい歴史を述べないと、逆効果で、さらに人が去っていく要因になりますので、ご注意を。
まとめ
「ファン」というものは、支持はしてもあくまでも赤の他人。気まぐれで移ろいやすい存在です。ファンが離れることがあるのはある程度は仕方のないことだとしても、自分からファンを引かせてしまうような発言はできる限り控えるのが無難です。
ファンをあえて挑発させる「炎上商法」という手もありますが、長続きしません。長期的に安定したビジネスをしていくのであえば、移ろいやすいファンを離さない心がけは必要です。
ファンを思い、ファンの役に立つ情報に絞って、ファンを不快にさせない文章を届けていきましょう!