よく、人生は一生勉強だと言われます。
どんなに年齢を重ねても、経験を積み上げたとしても、
知らないこと、というのは、次から次へと出てくるわけです。
なので、私たちは、いくつになっても、学ぶ姿勢が必要になるのです。
そして、どうせ学ぶのであれば、忘れることなく、しっかり身につけたいですよね。
最も効果的に学びが身につく方法は、学んだことを人に教えることです。
いわゆる、インプットしたことを、アウトプットする、ということですね。
人に教えるということは、学んだことをまずしっかりと自分の中で理解していないといけません。
さらに、人に教えることで、学んだことを、体系的に整理して、わかりやすく伝える技術が身につきます。
また、アウトプットすることは、自分以外の誰かの役に立つということでもあります。
学んだことが、人の役に立つことを実感できたとき、学びを得たことの喜びに浸れるのです。
そして、教えることには、もうひとつ大きな意味があります。
それは、優越感を満たせるということです。
人に教えるということは、その人よりも、上に立てるということなのです。
私たち人間は、優越感を得る機会を常に求めています。
自分はこの人よりも知識がある、という優越感は強烈な快楽をもたらします。
教わる側があなたに感銘を受ければ受けるほど、気分は高揚していきます。
ただ、優越感があまりにも甘い蜜の味であるために、
自分自身の優越感を出しすぎた教え方をしてしまうと、
教わる側の反感を買い、トラブルに発展することもあります。
このように、教えることは、学びを深める最適の手段であり、また、快楽も得られるということです。
快楽に陥りすぎない程度に、学んだことを伝えていく、バランス感覚が大切になるのです。