長い夏休みが終わり、2学期が始まろうとしています。この記事を見ている小中高生のみなさんの中には、学校に行くのが嫌な人はいるかもしれません。
休暇を終えた次の日に学校に行くのはちょっとブルーになる、というのは社会人になってからも同じで、誰でもある程度は感じるもの。
ただ、学校に行かなくていい時間が長かった長期休暇が終わった直後というのは、つまらない現実に引き戻されそうで、抵抗感は強まるものですね。
今回は、新学期を控えた方々のために、学校に行きたくない理由とその対処法、さらに著名人のメッセージをお話していきたいと思います。
なぜ学校へ行きたくない?
学校に行きたくない理由は、人それぞれです。みんなシチュエーションが違いますし性格も異なるので、「これが理由」と決め打ちはできません。しかし根本原因をたどると、学校へ行きたくない理由は大きく分けて2つです(これは職場においても同じです)。それは…
この2つは背景が明確に異なるので、切り分けて考える必要があります。
人間関係
まずは人間関係について。悩みの一番は何といっても「いじめ」を受けているということ。さらに先生に対して不満を持っている、という人もいます。
いじめを受けている
もしあなたが誰かからいじめを受けていて、新学期に彼ら彼女らと再会することが苦痛であるとしたら、いじめから解放される方法はひとつだけです。それは、
私は高校時代にいじめに遭ったときに「不登校」という選択をしました。結果として、当然ながらそれ以降はいじめを受けることはありませんでした。卒業式にも出席しませんでしたが、出席日数は何とか足りて卒業はできましたが。
これは社会に出ても同じことが言えますが、いじめを受けなくて済む最善策は「逃げる」ということです。これはいつでもどこでも誰でも、どんな時代でも変わりはありません。
逃げてしまえば、その瞬間、いじめている人と遭遇することがなくなりますから、考えてみれば簡単なことですよね。
学校に登校したらいじめに遭う可能性があることがわかっているのなら、いじめを受けるために学校に行くのはナンセンスです。
学校に行かない道を選ぶことで「僕は(私は)もういじめを受けたくない」という意志を示すことになります。
あなたの意志を示しましょう。そして1日も早くいじめのない日常を取り戻しましょう。人生は選択の連続です。今行っている学校とは違う選択肢を発見することも、貴重な人生勉強ですよ。
先生への不満
担任の先生から体罰や言葉の暴力を受けている人もいるでしょう。そのような場合は、苦痛が甦るようであれば学校に無理していく必要はありませんが、まず親に相談して、そして(親を通して出構わないので)学校に状況を訴えるというのも手です。
それでもどうしても先生の言動や態度が変わらないようであれば、これも「学校に行かない」という選択を取るというのも、正当な自己防衛手段です。
学業への不安や疑念
もうひとつが、学校で学ぶ(学ばなければいけない)ということに対する不安や疑念。「小学生不登校ユーチューバー」として話題を集めている「ゆたぽん」さんのケースはこれにあたるでしょう。
ここでも、主に成績面からくる不安と、学校で勉強するという(ゆたぽん風の)疑念とは区別して考える必要があります。
成績面からくる不安
成績が伸びない、周囲の期待が強すぎて辛い、という人は学校に行く気力が奪われています。
自分の現状の成績に見合った進路を考えるのが最善です。周りの期待に引っ張られ、現在の実力以上の進路を目指しているなら、自分のレベルが届きもしない現実に悲観する一方になります。
自分の現在の学力を見極め、周囲がどうであれ、自分の身の丈に合った進路を目指していただきたいと思います。
学校に行くことの疑念
学校に何しに行くんだろう?という疑問は誰しもは多少は持ったことがあります。学校に行きたくない!という重いがかなり膨らんでいる人は、学校以外の人の影響を受けた可能性があります。
例えば、有名人の発言や、本や動画に影響を受けたなどして、学校の外の人に感化されて疑念が生じる、というえわけです。なので、少し考え方が偏った状態になってしまいがちです。
なので、学校内の人、先生やクラスメートに意見を求めるのがかなり効果的です。今の自分とはかなり異なる視点からの考え方が聞けるかもしれません。学校に行くことの意義を教えてくれる人の意見に耳を傾けてみましょう。
著名人のメッセージ
新学期を間近に控え、この問題について著名人が声を挙げています。いくつかご紹介しましょう。
中川翔子さんのメッセージ
いじめを受けたことがあるというタレントの中川さんのツイートです。
いじめられているあなたはゼッタイ悪くない
あなたを攻撃してくる人はただの他人です
どうでもいい人に時間を使うより一回しかない人生
奇跡の連鎖の最先端、奇跡のかたまりである自分の命を守って
好きなことたくさん見つけて幸せになることがリベンジだ
だからゼッタイ
死ぬんじゃねーぞ pic.twitter.com/MscdOkL87f— 中川翔子🌙風といっしょに (@shoko55mmts) August 29, 2019
野田洋次郎さんのメッセージ
つづいて、人気ロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎さんのメッセージです。R野田さんは、10代の頃、いじめ、不登校、親子関係の葛藤などを経験しています。「今とは違う未来はくる。逃げて、叫んで、泣いていい」と、悩む10代へメッセージを送っています。

おわりに
新学期に学校に行くのは嫌なのは様々に理由があるのはご説明した通りですが、いずれにしても大事なことは、
ということです。
できれば両親など身近な人、それが難しいなら親戚や近所の人など、話を聞いてくれそうな人に打ち明けてみてください。それだけでも、心がだいぶ楽になれます。話を聞いてもらえるだけで、すごく安心感を得られますから。
まだまだこれから先の人生は長いです。学校に行かない、という選択をしても、それによって人生の新たな可能性が見つかる可能性があり、それを熟慮する時間はあります。
まだまだ人生を悲観するタイミングではありません。ちょっとした試練というか、自分の試され時だと思って、ぜひ乗り切ってください!