「迷う』とは、そもそもどんな状態でしょうか?
それは、ある2つの選択肢があり、
どちらを選ぶか決めきれないでいる状態です。
逆に迷わないということは、選択肢がひとつしかないか、
もしくは、もうひとつの選択肢があるとしても、選ぶ価値を感じないほど、
有力な選択肢との差がありすぎている、ということになります。
なので、迷っているときというのは、選択肢がほぼ同レベルである、
甲乙つけがたい価値がある、と自分自身が見なしている、ということです。
例えば、現状を維持するか、新たな道に進むか、という2つの選択肢で迷っているとすると、
新たな道に進むことで、人生は良くなっていく、と思っている半面、
現状の人生でも、対して困ってはいなくて、このままでも少なくとも悪くはならない、という見通しがあるので、
2つの選択肢が同じ価値になって、迷ってしまうというわけです。
もし、現状が最悪で、希望のかけらもない、と認識しているとすれば、
迷うことなく、新しい道に一歩を踏み出すはずです。
迷っているということは、今の現状も決して悪くないということです。
頭では、現状を変えたいと思っていても、心では、今のままでもいいじゃない、と思っているのです。
なので、迷っているっていうことは、実は今の状態でも幸せだと言うことなのです。
どちらを選んでも、幸せになれるかもしれない、という思いがあるのです。
迷う、という気持ちが湧いているときは、2つの幸せの道が目の前にある、という、
実にぜいたくな状態にいる、ということなのです。
現状の自分でも、実は幸せだったんだと、気づくことができるのです。