「自分は自己中心的でわがままだ」
もしあなたがそう自覚しているのであれば、あなたはその性格を何とかしたいと思っているかもしれません。
もしそうだとしたら、あなたはこれまでの人生でいまいちぱーっとしなかったのは、自分の独りよがりな性格のせいでもあるのではないか?と考えているのではないでしょうか?
かたくなに自己中でわがままを一生通そうと思っている人は、わざわざこの記事を見ませんから。
世の中には自分は自己中心的であることにまったく気づかない人もいます。常に「自分自分自分」で相手の気持ちなどこれっぽちも考えない人は残念ながら存在します。
今回は、独りよがりで自己中な性格をどうにかしたい、と思っている方にお話します。
整理しますと、
・その性格を何とかして
・人生を変えたいと思っている方
に向けたメッセージになります。
結論から言いますと、タイトルの通りですが
ということです。実にシンプルです。
今回は、「与える人」の本質をお伝えしつつ、なぜ「与える人」を目指すべきなのか?そしてそのためのプロセスについてお話していきます。
与える人の本質とは?
あなたは、「与える人」と言えばどんなイメージを持たれるでしょうか?
典型的なのはこういったイメージでしょうか。

自分のことを脇に置き、常に人のために行動していることに満足しているような人に見えます。

そんな人って見返りを求めないんだよね。みんなが喜んでくれることが一番の喜び、と思っているのかな。
与える人は、「他人が喜ぶことをする」→「自分が満たされる」という思考の順序のように見えますね。全員がそうとは断言できませんが、とにかく、まず人を楽しませることが優先順位の上位になっているのは間違いありません。
そして、見返りを求めないように見えても、誰かを喜ばせることで、精神的な充足感は得ています。これは目に見えない部分なので、他人にはわかりにくい部分ではありますが。
つまり、
「先に与える人」のことです。
お金や物品など目に見える物質的なモノでも、満足感といった精神的なモノでも、まずは先に誰かに何かを満たして差し上げる、自分は後から受け取る、というのが与える人の基本姿勢です。
まず他人に何らかの奉仕をしてから、何らかの物質的、精神的な対価を、きちんと得ている人が、与える人なのです。
ちなみに、「きちんと得ている」という実感がないと、「与える人」にはなれません。精神が乱れ、卑屈になり、押しつけがましくなったり、露骨に見返りを求めたりします。
自己中心的な人が「与える人」を目指す意味
では、いよいよ本題に入りますが、なぜ独りよがりの人は、与える人をめざすべきなのでしょうか?
これもたった一言で説明できます。それは、
自分は自己中心的な性格だと自覚がある人は、実は「誰かに頼られたり何かを任されたりした経験」が少ないことに、気づいています。
自分を一番大事に生きてきたから、人から信頼されたような体験があまりない…

しかしそれは決して悪いことではありません。平穏で安定した自分でいるために、必死に自分を守ってきた結果なのですから。
著しく人に迷惑をかけたり反社会的な行動をしていない限り、自己中心的である自分は、自分らしく生きるために身に着けた防衛手段であり、誰にでも多少はあることで、それ自体は責められるのではありません。なので、

自分って人からあまり信頼されていない…
と感じ始めたら、信頼というかけがえのない無形の財産を得るステージに、あなたの人生が突入したということです。
自分に対する信頼度が低い、という自覚が孤独感をもよおし、その原因を探る中で、
独りよがりなことをしてきたのではないか?
と気づいたときに、「与える人」にトライするタイミングが訪れたのです。
与える人になるプロセス
というわけで、与える人になるためのプロセスをご紹介します。このプロセスは、誰にでも実践できるものです。

私も実践しました!
取り組むことは、この3つ。
これらを繰り返すだけです。
好きなことに熱中する
与える、といって何でもかんでも与えることはできません。
自分にできることで与えるということ。
そして、これがとでも重要ですが、
自分が好きなことの中から生まれます。
「自分が心からやりたい」というものでないと、相手には思いが伝わりません。モチベーションの高さは、相手はしっかりと受け取ります。
自分にできるようなことでも、「言われたからやる」とか「いやいやながらやる」のであれば、パフォーマンスも当然下がります。
また、頑張りすぎて自分のキャパシティを超えてまで何かを与えようとすると、求められるレベルに及ばずに心身ともに消耗することになります。
ボランティア活動に対して懐疑する人は、「無理に無理を重ねてまで人に尽くさないといけない」という先入観が働きます。
無理をせずに自分が好きなことをできる限り与えることがポイントです。
好きなことで人に役に立つ
そして、自分が好きなことをやることで、人に何らかの役に立つ。まずは小さな小さな体験で構いません。
それが趣味の範囲内でも、仕事につながりそうなことでも、誰かに喜ばれるようなことを、ひとつだけやってみましょう。
「ひとつだけ」というのが重要。与える人と言えば、何でもかんでもできるスーパーマン(ウーマン)な印象を持たれがちですが、他人は他人、自分は自分。あなたが好きであなたにもできる「たったひとつ」で十分です。
自分が好きなことなら、どんどん技術的にも上達していきます。相手の満足度も上がります。まずは最初の一歩、最初の「お役立ち」に全力で取り組んでみましょう。
感謝を受け取ったらさらにお返しする
こうして、あなたが好きなことで誰かの役に立つことができたら、あなたは感謝を受け取ることになります。これは本当に代えがたい喜びです。

自分のことばかり考えてた自分が、人から感謝された!
この経験は、一生の宝になります。
感謝されることが増えてきたら、さらに与えることができます。自分の行動が評価されたことは、とても自信になります。何よりも、
という充実感は、ほんとうにたまりません。
さらに経験値を重ね、技術も伴い、与えるレベルも着実に上がります。こうなると、完全に「正のスパイラル」に入りますね。
感謝してくれたことで、さらにそれに応えようと、恩返しをしようと、いっそう高いレベルの「与える人」になれます。そうなったときには、自己中心的だった自分が懐かしくさえ思えます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?これまで自己中心的に生きてきたという自覚がある人でも、与える人には必ずなれて、与える人になることで人生が変わり、素晴らしい未来を引き寄せることができます。
そして、上記の3つのプロセスを回せるようになり、与える人の実感を得るようになってみて、
「単に与える人にかじを切るタイミングではなかっただけだった」ということに気づけます。
だれにでも「与える人」になって、自分自身を変えることができます。
「好きなこと」を思いっきりやってみたい。その強い思いが、第一歩になるのです。