引きこもり体質な人が、外の世界と接点を持ちたがらないのは、人間関係が苦手だからです。
人と長期間付き合うことのしんどさ、めんどくささが、人間関係を築くことから遠ざけます。
とはいえ、誰とも出会わず一人で生きていくことは、絶対に不可能です。
引きこもっていると、全然友だちがいなくてもなんとかなる、と思いがちになりますが、それは勘違いです。

私も引きこもっていた状態に満足してしまい、新たな出会いを求める努力を放棄していました。
いくら引きこもっていても、私たちは誰かが収穫してくれた食材を食べ、誰かが作ってくれた服を着て、誰かが建ててくれた住宅に住んでいます。常に、誰かのおかげで生きて行くことができます。
ひとりでは生きて行けない。でも、人と接して、付き合うのは苦手…
そんな人が、充実した人生を送るにはどうすればいいでしょうか?
答えはただひとつです。
長く発展させる
ということです。
この言葉のミソは「発展させる」ということです。すなわち、お互いが成長し合える関係のこと。
少人数の成長し合える仲間がいる、ということが、引きこもり体質の人でも人生を充実させることができる最高の秘訣なのです。
今回は、この件について具体的にお話していきます。
自分がやりたいことの中で仲間は見つかる
成長し合える仲間って、どんなときに出会えるのでしょうか?

ただでさえ引きこもりで人と出会うのは苦手なのに、仲間と出会う方法なんてわからない。
とお感じの方は多いでしょう。

そのためには、まず自分が好きなことを、やりたかったことを始めることです。
これが出発点になります。
本当の仲間との出会い
自分が好きなこと、やりたいこと、憧れていたこと、これらはあなたの「内面が欲しているもの」です。誰かからすすめられたり、もしくは強制されたものとは全く違います。

ここはとても大事な点です。
人から勧誘されたものに「興味」をもって始めることもあると思いますが、多くの場合、興味は一時的です。
「本当に好きなこと」はこれまでの人生を通じて培われるもので、長年にわたり心に秘めています。
本当は何が好きなのか、心の正直な声に耳を傾けましょう。
そして、自分が心から求めていたものを始めると、早かれ遅かれ同じ道に励んでいる人との「出会い」があります。
この出会いこそが、人生を素晴らしいものにする最高のきっかけです。
仲間とは良きライバルでもある
好きなことをしているときに出会う、同じことをしている人は、同じ職場やサークルに属することが多いですが、同じ道を進み経験を共にしながら、技術を高め合うライバルにもなります。
あなたが「いい仕事」をしたら、相手が刺激を受け自己研鑽して「いい仕事」をして、今度はあなたが刺激を受けさらに研鑽を積む、という好循環を形成して互いに成長しあうとう関係が理想です。
例え引きこもり体質だったとしても、そのような仲間でありライバルが一人いるだけで、毎日が成長の日々で、人生の充実度は高まっていきます。
注意すべきなのは、あまりにレベルが離れすぎる人を「ライバル」としたら、かけ離れたレベルの相手に対し「嫉妬」が生まれ憎悪の対象にまでなってしまいます。
あなたにとって最高の仲間でありライバルは、あくまであなたが追い付いたり追い越されたりする、接近したレベルの仲間であることが大切です。
成長し合う中で適切な距離感が生まれる
引きこもりの人が人間関係に悩むのは、人との「距離の取り方」に苦しむことが挙げられます。

かつて学校でいじめを受け、グループの輪に入れなくなった。それから、人と接するのが怖くなり、人とどう接していいかが分からなくなった。
といった声はよく耳にします。だから、新たな人間関係に飛び込むことを躊躇してしまうわけですが、上記のように、好きなことにともに切磋琢磨している仲間を得ることで、「人から刺激を受け自分が成長する」という体験が得られます。
そのような「健全なライバル関係」になると、自然と相手との距離感が生まれます。近づきすぎず離れすぎず、邪魔することもなく無視することもない、お互い切磋琢磨するにちょうどいい距離の置き方がお互いにわかってきます。
使命感がわかればさらに充実する
好きなことに打ち込み、慣れていくにつれて、好きなことを精一杯やることの「意味」を考えるようになります。
「自分は何のためにこれをやっているのか」と自問自答し、「使命感」という形で答えが見つかったとき、真の幸福感を得られます。
意味が見つかると
自分の人生の自己評価を
高めることができます
引きこもりな自分でも、できることがある。そしてそれは自分がとても好きなことでやりたいことであれば、外の世界とのつながりも充実し、毎日が楽しくなります。
数限られたと人の濃厚なつながりで、十二分に人生は充実できるのです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?引きこもりだからと言って、人生をあきらめるのではなく、人生巻き返しのチャンスはいくらでもありますので、どうか安心してください。
あなたにも出来ることがあります。得意なことが必ずあります。その分野に足を踏み入れたとき、出会うべき出会いが必ずやってきます。
たった一つの出会いから、人生の大逆転が始まりますので、人生はまだまだこれからなのですよ!