「かっこいい大人になりたい」というのは男女問わず多くの方が願っていることです。
輝いている人を見ると憧れの気持ちを持ちますし、「自分もああなりたい」と思うこともありますよね。
しかしかっこいい大人というものは一瞬でなれるものではありません。では一体どうすればなれるのでしょうか?
答えはたった一言で済みます。それは…
かっこいい大人になれる
ということです。

え、それってどういうこと?
とか、

かっこよくなりたいのに、かっこ悪いことをしてちゃだめじゃん!
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
はっきり言えるのは、かっこいい大人になった人と言うのは、かっこ悪いプロセスを歩んでいるのです。
今回はこの答えの意味についてお話ししていきたいと思います。
カッコ悪いこととは?
では早速ですが、カッコ悪いこと、とは一体どういうことなのでしょうか?
先の読めない挑戦とは、具体的に言いますと、新しい環境に身を置いたり、経験のない仕事に新たに取り組んだりなど、未知なるものにチャレンジする、ということです。
成功するかもしれないけど失敗をするかもしれない。大きな利益をもたらす可能性もあるけど、取り返しのつかない損失を被るかもしれない。
どう転ぶか予測できないことに挑んでいる時、それがかっこ悪い時なのです。
しかしながら、それに対して、

え、それってかっこいいことじゃないの?
と思われるかもしれません。
たしかに、何かに挑戦している姿はかっこいい、というイメージがあります。
それは他人から見た印象であり、その挑戦者の表面的な部分しか見ていないからそう思うのです。
挑戦していれば、失敗したり、つまずいたり、迷ったり、悩み苦しんだり、様々な困難に直面します。
未知の世界に飛び込むときというのは、余裕がなく緊張感が漂うものです。当然焦りや苛立ちをのぞかせることもありますし、気分にもムラが出やすいです。そうした気の乱れは、周りにも伝わりやすく、傍から見ればかっこ悪く見えてしまうものなのです。
そして挑戦してる本人からしても空回りしたりうまくいかなかったりしている自分は、とてもかっこよく思えないのです。
このままでいいのだろうか?もうやめてしまおうか。などと、心が揺らぎます。うまくいかないときには自分の弱さとの戦いでもあるので、
このまま投げ出してしまえば楽になる、という誘惑との戦いになります。その誘惑に揺れている自分自身は、最高にかっこ悪いものです。
積み重ねることで何を得られるか?
では、そういったかっこ悪い経験、いわゆる先の見えない挑戦を重ねることで、いったい何が得られるのでしょうか?そして、かっこいい大人とはどういう状態なのでしょうか?
先が見えない挑戦を繰り返すことで得られるのは、自分自身です。
すなわち、
自分に出会える
ということです。
そしてそれを踏まえて、かっこいい大人というのは、
ということです。
何かに挑戦している時というのは、初めて体験することのオンパレードですので、失敗もするし恥ずかしい思いもします。
そんな中で自分の欠点、弱み、だらしない部分を痛感するようになります。自分へのはがつさで押しつぶされそうになる時もあります。
その一方でもちろん、自分の強みや能力も同時に開発されます。挑戦が軌道に乗り成果も出し始めると、
つまり、自分の強み、弱み、両方がわかってくるわけです。今まで自分でもわかっていなかった自分のことが、挑戦を繰り返す日々の中で把握できるわけです。
自分のことをよく知ると培われるのは、「余裕」です。
様々な体験を通して、自分のことを幅広く把握しているので、判断力、決断力が格段に上がるのです。
自分が何ができる、できないの判断がつきますし、自分にとって何が必要か、不要かの取捨選択も、容易にできるようになります。
こうなると、物事にも動じることになく、淡々と日々を生きることができ、時には飄々とした佇まいでいることができます。
男女問わず、余裕を感じさせる人は魅力的です。包容力があり、頼りがいがあり、人を惹きつける魅力を放っています。
いま一度確認したいのは、そういった余裕ある振る舞いと言うのは、一朝一夕で得られたものではなく、長い時間をかけ試行錯誤を重ね、 失敗も味わいながら、挑戦してきた結果として得たものなのです。
ローマは1日にしてならずと同様、かっこいい大人も1日にしてならずと言うことです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。かっこいい大人は最初からかっこよかったわけでなく、かっこわるい挑戦を経て、かっこよさを磨けあげてきたというわけです。
あなたの身近に、「この人かっこいいな」と思わせる人がいれば、その人の今だけを見るのではなく、これまでどんな人生を歩んできたかに注目してみてください。
かっこ悪いみじめなな失敗も、それなりに体験しているはずです。人間の魅力を作り上げるのは「挑戦」であることを心に留めておいてください。