褒めても喜ばない人の心理とは?「バカにしてるの?」と言う人のことです

心理学
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人から褒められると、嬉しいのが普通です。自分の何らかの言動に対して、肯定的な声をかけてもらいたいのは当然のことです。

 

自分の頑張りを認めてくれた。

 

私のことをそのように思ってくれて嬉しい。

 

といったことは、ごく自然な反応です。

「自分のことを認めてもらえた」というのは、承認欲求が満たされたということ。人間は自分で自分を認めるのが難しく、「他人からの評価」を気にしてしまう生き物です。他人からの肯定的な発言は、万人の深層心理に潜む承認欲求を満たしてくれます。

ところが、です。中には、いくら褒めても喜んでくれず、表情も明るくならず(むしろしかめたまま)、こう切り返してくる人がいます。

 

ありがためいわくなんだよ。

 

私をバカにしてるわけ?

 

そこまで言わなくとも…という人、あなたの身の回りにもいるかもしれません。

そのような褒めることを拒絶する人は、もう褒める必要はないですが、どうしてそのような態度をとっているのか、知っておいても損はないと思います。自分が将来そうならないためにも。

というわけで今回は、褒めても喜ばない人の心理についてお話してみようと思います。

 

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褒めても喜ばない人の心理とは

褒めるという行為は、相手を肯定的に評価すること。それなのに、それをあえて受け入れない人は、どういった心理を抱えているのでしょうか?

褒められるのが照れくさい

このような人は、本当は嬉しいんです。しかし、それを押し殺すように、自分に厳しくありたいと「ストイックさ」に美学を感じています。

後述しますが、「褒める」を安易に「甘やかす」と捉える向きがあり、「人に甘えない自分」はカッコいいと、「人に甘えたくない自分」を貫くことが、そのひとにとっては心地よい状態になっています。

褒められたときいいリアクションはしないけど、内面はホッとしている、という人は、褒めた相手には自分の本心が伝わっていません。それどころか善意を反故にされたという不快感を与えれてしまいかねません。

ありがたく受けとることを態度で示した方が、お互いの信頼関係にはプラスに働きます。

「褒める」を「お世辞」と捉える

自分は褒められるようなことを全然していない、と意地を張るのは、ストイックさを飛び越えて、「お世辞」を許さないという意固地さが垣間見えます。

確かにお世辞は適当で無感情に見えますが、褒めるという行為は、あなたの言動への心からの敬意とまた感謝が込められています。そこに気づくか気づかないかで、今後のあなたの成長度もまた変わってきます。

褒めてくれた人のやさしさに泥を塗るのは、自らの信用を失いかねません。時にはプライドを脇に置いて、優しさを素直に受け取ることも必要なのです。

褒められたことが極端に少ない

これは家庭環境に影響しています。親や兄弟から怒られたりけなされたりして育った子供は、最も身近な人から褒められるという経験が不足しているので、それ以外の他人からの賛辞を素直に受け取ることができません。

「誰からも褒められない」という悲しい経験を幼少時から積んでしまっているがために、「自分は褒められるに値しない」という抑圧された思考になってしまうのです。

「褒められる」という行為に飢えてきたことは、大人になっても、褒め言葉をありがたく吸収できないばかりか、冷たく拒絶する行動を取ってしまうことにもなります。

人間は良くも悪くも経験の積み重ねが人格を作り上げます。今まで「褒められ不足」だったことにまずは気づき、「褒めてもらえる自分になる」ことは素晴らしいことで、褒めてくれる人と良好な人間関係を築くことは、人生を充実させることを「体験」し続けてもらいたいところです。

褒めることはよくないという価値観をもっている

こちらは、教育環境の影響が大きいです。学校や部活で厳格な指導を受けてきた人がこのような思考になりやすいのです。

このような人は「叱られる」ことに慣れています。めったに生徒や弟子を褒めない指導者は、「叱ることで人は伸びる」という価値観を受け入れています。大半の人は、自分自身も指導者や師匠からめったに褒められることなく、叱られてばかりだった経験が多いです。

現代では、このような指導方針は「パワハラ」とみなされることが少なくなく、見直しが進められています。

もちろん叱ることも大切なのですが、「褒める」ということを頭越しに否定するのはよろしくありません。要はバランスですが、「褒められる」ことよりも「叱られる」ことが記憶に残りやすいので、「褒める」ときには記憶に残るような強いインパクトを与えないといけません。

「褒める」ことは「甘やかす」ことではありません。正当な評価としてフェアな立場で「褒める」という振る舞いが広がればいいなと思います。

 

おわりに

褒められても否定的に捉えることは、人生全体でプラスになることはは滅多にありません。逆に、褒めることと褒められることが日常的になると、生きる喜びは確実に増し、人間的にも成長できます。

褒めてもらえると嬉しい。褒められるとさらに頑張れる。というように、褒められることをたくさん経験すると、毎日が楽しくなるのは言うまでもありません。「褒められ上手」な人が世の中に増えればと願ってやみません。

 

 

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