自分はネガティブな性格だ、ということで、悩んでいる人は多いです。
自分のことが好きになれなかったり、
ちょっとしたことで傷ついたり、
すぐ弱音を吐いたり、
そんな自分は嫌だ・・・と自己嫌悪に陥ってしまうことがあります。
ネガティブな性格をもつ自分が憎らしくさえ思えてしまうこともあります。
だからこそ、そんなネガティブさを外に見せないように、
ひた隠しにしたりするわけですが、
いくら隠しても、隠しきることはできません。
そして、ネガティブな性格を直そう直そうと努力するわけですが、
そのような性格は、無意識レベルから湧き上がってくるので、
意識レベル、すなわち、気合や努力や根性では、
改めることはできないのです。
性格とは、「変える」ものではありません。
「変わる」ものです。
あなた自身が、あなたの性格をどう捉えるかで、
性格は「変わる」のです。
具体的にいいますと、
あなたのネガティブな性格の「おかげ」で
役に立っていることを、考えればいいのです。
例えば、
「すぐにマイナスなことを考えてしまう」性格のおかげで、
あなたは危険をいち早く察知し、危険を回避することができます。
なので、マイナス思考は、あなたを守ってくれているのです。
「せっかちな」性格のおかげで、
あなたは、すぐ結果を知るために素早く行動ができます。
なので、せっかちは、行動力を高めるのに役立ちます。
他にも挙げればきりがありません。
ネガティブな性格を、ポジティブに捉えることで、
あなたの性格は「変わる」というわけです。
性格というものは、あくまでも「中立」なのです。
本来そこに良い悪いもありません。
あなたが、それを「長所」もしくは「短所」と
色分けしているだけです。
そして、あなたが「長所」だと思っている性格にも、
ネガティブな側面というのは必ずあって、
そのネガティブさより、ポジティブな良い部分に着目しているから、
あなたはその性格を「長所」と認識しているに過ぎないわけです。
あなたには、たくさんの性格があります。
しかしそれらは、本来は良いもの悪いものの区別は全くなく、
あなたの人格的特徴の一部を形作っているものに過ぎません。
あなたの短所は、長所へと変わります。
あなたの弱みもまた、強みへと変わります。
あなたがそれをどう受け止め、使っていくか次第なのです。