人間の脳というものは、実に優秀な機能を持っています。
取得した情報を記憶して、それを元に、様々な発想を巡らせて、
事業を展開したり、クリエイティブな製作ができたりします。
情報をいかに活用するかが、ビジネスでもプライベートでも、人生をより良くする鍵と言えるのですか、
ひとつ気をつけておきたいことがあります。
それは、人間は、感情を持つ生き物である、ということです。
私たち人間は、喜びや嬉しさといった、高揚感が湧くプラスの感情を感じていたいので、
そのような感情をもたらすような情報を集めたがります。
つまり、自分にとって都合のいい情報を囲い集めて、
自分にとって心地いい解釈をする、というのが、
人間が行う情報処理なのです。
私たちが、ついつい偏ったものの見方をしてしまうのは、
不快感を覚えるような情報を避けて、満足感に浸れる情報ばかりピックアップするからです。
それが時折、世間の感覚とズレたりすることもあるわけです。
なので、自分にとって都合が悪い、自分にとって心地良い気がしない情報をとる機会を、
ほんの少しとるだけでも、だいぶ偏りが是正されます。
ネガティブな情報がもたらす影響力は強いので、少しの時間でいいです。
偏りかけた考え方を中立に戻す努力は、
初期段階であれば、少しの時間で簡単にできますので、
自分と違う考え方をもたらす情報に触れる、ほんのちょっとの勇気を出してみることが大切なのです。