「不器用な人」はすべてにおいて不器用ではないというお話

心理学

自分のことを「不器用」だと思っている人はとても多いです。

不器用と言っても、手先が不器用、しゃべりが不器用、動きが不器用、生き方が不器用…いろいろあります。

いずれにしても、「自分は不器用だ」と自覚してしまうと、自己肯定感が下がります。いま会社を辞めたい!と独立や転職を考えている人にとっては、様々な勇ましい理想を挙げていても、「自分は不器用だから会社でやっていけない…」と本音では思っているかもしれません。

もちろん、不器用を治そう、と努力するのも決して否定されることではありませんが、まずは、不器用な自分を受け入れる、ということが、自分らしい生き方の追求につながります。

不器用って、いけないことでしょうか?不器用なら幸せになれないのでしょうか?不器用だからこそできることはないのでしょうか?

今回は、心理的な不器用には大きく分けて2つに分かれていて、それぞれを深く掘り下げながら、不器用の裏側に潜む可能性を明らかにしていきたいと思います。

 

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不器用な特徴1「一定の思考に捉われがち」

ここでの不器用とは、「左脳型の不器用さ」と呼ばれるもので、自分の中で組み立てた「理屈」をなかなか曲げられず、「一定のパターン」に固執してしまうところがあり、こだわりが強い面があります。「臨機応変」というのが苦手で、ひらめきや空気を読む必要がある会話がとくに難しさを感じています。

以下のようなケースが見られます。

おとなしい

口数が少ないということですが、「話したいことが浮かんでこない」というだけで、相手に対して無関心だったり、無視しているわけではないので、誤解を生みやすいです。

次項の「融通がきかない」にも通じますが、頭を素早く回転させることが苦手なので、わざと必要なこと以上はしゃべらない、という防御本能が働いていることもあります。

感情を表に出せない

何も喜怒哀楽がないわけではありません。ちゃんと喜んだり悲しんだり怒ったりしているわけですが、なかなか表に出てきませんので、冷たいとか感じ悪いとか思われてしまいます。

まわりの目を気にしすぎたり、厳格な親にしつけられたりして、自分の気持ちを表に出すのを無意識的に控える思考になってしまyっているケースが多く見られます。

考えすぎる

同じことを時間をかけてひたすら考え続けます。仕事中にも、全然関係ないことを延々と考えて、うっかりミスを起こしてしまうこともあります。

考え続ける状態が実は心地いいという人もいて、いっしょくたに否定はできません。物思いにふけることは決して悪ではなく、できればうまく、考えるための時間を配分したいものです。

融通がきかない

急な予定変更や思いがけない他人からの依頼など、展開が変化したときに素早く対処できません。

こんなとき、「融通が利く人」によくダメ出しをされ傷つきます。融通が利く人にとってはごく普通にできていることなので、あなたが融通がきかないことが不思議で仕方なく、苛立ちを強めるのです。

想定外に弱い

平穏がベスト、ずっとこのままでいたいという人は、自分のリズムを崩されるのをとにかく嫌います。これがあるために、他人と関わることに苦痛を感じてしまいます。

何義ともすべて自分の思い通りとはいかず、想定外はつきもの、という気持ちの余裕を持つことが大切になります。

 

不器用の特徴2「ぎこちなくなる動き」

続いて、行動から現れる不器用さについて見ていきましょう。いわゆる「右脳型の不器用さ」は、今すべきことに集中しにくい特徴があり、注意散漫に陥ったり、パニックを起こして硬直してしまったりします。

以下のようなケースが見られます。

ミスが多い

誰でも自ら望んでミスはしません。それでもミスが多いのは、集中力の問題よりも、むしろ「いやいややっている」ことが多く、仕事に何らかの不満があるので、全身全霊を注げず細かなミスを繰り返してしまうのです。

ミスが多いことを「不真面目」と受け取られると傷つきます。「何度言われたらわかるんだ」と相手を怒らせてしまいますが、何と返していいのかわからない、というのが正直なところです。

すぐパニックに陥る

そしてミスをしてしまったり、思いがけないことが起こると、パニックになり、なかなか正常に戻れないことがあります。

パニックは、人にうまく頼むことができない人が、助けを求めるために大げさに振る舞っている、という一面もあります。言葉でのコミュニケーションが苦手ゆえに、大きなリアクションをして他人の注意を引きたいと無意識にパニック状態に自分を持っていく場合もあります。さらに「困っている自分に同情をしてほしい」、というアピールの心理も働いています。

とにかく頑固になる

自分の殻に閉じこもってしまう状態です。自分と違う意見を受け入れたくなくなったり、自分の考えに凝り固まってしまいます。

まわりが見えなくなくなり迷走してしまうのは、他人にはよくわかりますが、当の本人は気づかないことが多いです。もちろん本人はいたって真面目で、自分は間違ってないと固く信じています。

優柔不断

スパッと決断できないということですね。じっくり考えてから結論を出そうとするので、方針を決めるスピードが遅くなります。

ただ、決断が遅いのは、単に「ビビッている」ことが大半です。本当は結論はすでに出ているんですが、間違っていたらどうしようという「恐れ」が、自分の考えを前面に出すことにためらいを生じさせているのです。

別のことに気をとられる

仕事中にひとつのことに集中できず、ついスマホをいじったり、動画を見たりと、別のことをし始めて時間を無駄にしてしまうというパターンですね。

もちろん、適度な息抜きは必要ですが、あくまでサブ的な時間の使い方であり、メインに立ち戻ることができず、ズルズル流されてしまうのは、仕事への嫌悪感がベースにあります。メリハリがうまく効かないのが特徴です。

不器用な人の強みとは?

以上、大きく2つの特徴を見てきましたが、「どちらにもあてはまっているものがある」とお感じの方は多いでしょう。自分は左脳型、右脳型、と単純に区別することはできません。

これまで不器用であることで生じるマイナス面を中心に見てきましたが、これからは不器用のプラスの面に着目してみましょう。

物事の本質を突き詰める

これが最大かつ最強の強みだと思います。実は不器用な人は、物事を本質まで知る特徴を持っています。

粘り強く深く考える力を持っているので、物事の現象だけでなく、その奥に潜む真実、すなわち本質に迫ることができます。本質を理解できれば、多少のミスはあっても、大きく道を踏み外すことはありません。

持続力がある

これも、不器用な人が持つ素晴らしい資質です。器用な人は、要領よくスピーディーに物事をこなしていきますが、興味が移ろいやすく、なかなか持続できません。対して、上達に時間がかかる分、辛抱強くひとつのことを続けることができます。

一般的には、器用な人の方が能力が高くできる人だと思われがちですが、表面的でかつ短期的な能力には優れていますが、長期的にコツコツ実力を伸ばしていけるのは、実は不器用な人です。

あきらめず何度もチャレンジできる

不器用な人は弱い人ではありません。何かに失敗したとき、確かに落ち込みますし、立ち直るのに時間を要しますが、再び挑戦する根性を持っています。心の奥底に、「このままで終わりたくない」という思いが湧きたち、何度でも立ち上がらせるのです。

自分の思考に固執する、という点をプラスに昇華させましょう。そしてその時に何が起きるかというと、周囲にリスペクトされる、ということです。人は時間と共に飽きる生き物です。飽きないでひたすら努力を続けているあなたに、人は共感し、助け舟を出してくれたり、思わぬ提案をしてくれることも。

丁寧にきめ細かく作業する

これも不器用な人の大きな特徴です。不器用な人はスピードは遅いのですが、その分慎重に慎重を重ね、丁寧な作業を心がけます。

自分が要領よく作業をこなせないことを自覚しているからでもありますが、心が繊細なので、細部に気を回すことができ、クリエイティブでなおかつハイクオリティな仕事ができます。

そして手抜きを嫌い、納得いくまで気が済まない頑固さが、あなたの実力をさらに高めさせます。

信念がある

融通が利かないのは、裏を返せば信念が強いから。これだ!と信じたことを簡単に曲げないからこそ、行動を継続していくことができるのです、大器晩成の花を咲かせることができるタイプです。

信念を持ちぶれない軸を置きつつも、必要に応じて改善をしていけば、あなたはビジネスを成功させることができますし、これは人間関係や恋愛にも応用できる考え方なので、人生トータルにおいて、充実度が増していきますよ。

不器用な人が目指すべき生き方は?

不器用の人の可能性が見えてきたところで、「不器用な人」の生きる道を探っていきましょう。

とはいえ、ただちにいろいろなことができないのが不器用な人。いきなり多くのことを詰め込もうとするのはかえって逆効果です。ですので今回は、いまからでも取り組めることを3つに絞ってお伝えします。

ひとりでできる仕事、スキルを磨く

不器用な人は要領よく他人と関われません。共同作業は不向きで、足を引っ張ってしまうことがあります。

ですので、個人作業が中心の仕事に就くことをおすすめします。誰にも干渉されず自分のペースでできる仕事こそ、あなたがもっとも才能を発揮しやすい仕事になります。

いま働いている人でも、不器用な自分の特性に合ったスキルを磨いておけば、いつ何が起ころうとも大丈夫、と自信が持てます。

ネガティブな情報は遮断する

自分の特徴を個性として認め、新たに前進するあなたの足を引っ張り、気持ちを萎えさせるようなネガティブな情報は思い切って遮断しましょう。SNSでネガティブな発言する人はミュートにしましょう。

ただでさえ不器用なことに負い目を感じ、生きずらさを感じてきたわけですから、他人のちょっとしたネガティブな話に心が捉われ、自信が揺らぐこともあります。自分を守るためにも、必要最低限の情報のみ得るだけで十分です。

言いたいことが言える人をひとり確保する

これ、すごく大事なことなんです。不器用な人は自己主張が苦手です。なかなか自分の本音を伝えることはできません。それが自分だからと諦めてしまうのは簡単ですが、何が起こるかわからない人生、自分の思いをはっきり打ち明けないといけない場面は必ず訪れます。

全ての人にとはいいません。一人だけ、言いたいことが何でも言える人を確保してください。家族でも友人でも恋人でもいい、まずはひとりだけでいいんです。集団行動は苦手ですが、そのぶんたった一人の人を大切にすることはできます。

言いたいことを言うことができない人は、絶対的に経験量が不足しています。言いたいことを言うという経験をひとつひとつ積み上げていってください。

まとめ

いかがでしたか?不器用だからこそできること、成し遂げられる可能性があることをおわかりいただけましたでしょうか。不器用な人はすべてにおいて不器用でない、という今回のタイトルの通り、あなたが器用だと思っている人、逆に器用だ(いい生き方だ)と思われることだってあるのです。

不器用が強みになり、あなたの人生が豊かになっていくことを願っています。

 

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