こんにちは、おかもとたかし(@tak_okam)です。
みなさん、在宅勤務、うまくいってますか?

どうしても集中できないんだよ!
俺は在宅勤務なんて向いてないよ~!
と、お嘆きの方のいらっしゃるのでは?
そんな中、このような報道がありました。
新型コロナウイルスの感染拡大で、在宅勤務が広がる中、さいたま市ではテレワークができる貸しスペースの人気が高まり、受け入れ人数を制限するなど対策に追われるところも出ています。
出典:NHK
なかなか在宅で働きずらいという方の受け皿として貸しスペースが注目されている、という記事です。
今回はこの記事を深掘りしつつ、貸しスペースの可能性についてお話していきます。
最後までお読みいただければと思います。
テレワークで貸しスペース需要増は必然
元々、オフィス外で作業をするひとのための貸しスペースは一定のニーズがあったわけですが、今回のコロナ騒動で、図らずして注目を集める存在になりました。
記事では、首都圏のある貸しスペースの現状をリポートしています。
さいたま市のJR大宮駅近くにある貸しスペースは、自由に席にパソコンを置いて仕事ができる空間を提供していて、ことし2月は35席のうち利用者はおよそ半分でした。しかし新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が広がる中、自宅では集中できないなどの理由で利用者が増え、先月からほぼ満席の状態になったということです。
単純に考えて、短期間でニーズが倍に膨らんだということですね。
これは紛れもなく、在宅勤務が急拡大したことの表れですし、自宅以外の仕事場の確保を模索する動きが活発であるということになります。
記事の中ではこのような男性の声が紹介されていました。

先月から在宅勤務をしていますが、
子どもから遊んでほしいと言われ、
集中できないので利用しています。
会社にいれば上司や同僚に頭を悩まされることもあります。在宅勤務になると、そういった悩みが解消された分、新たな悩みが浮上するわけです。
このコメントのように、家族から邪魔が入る(あくまで「自分目線」ですが)と、仕事に身が入らなくなり、生産性が低下します。
誰にも邪魔されることのない貸しスペースは、急に在宅勤務をすることになった層には、まさしく「渡りに船」なのです。
外出自粛が続くうちは自制を
今この記事を書いているのは4月21日なのですが、当然このようにお思いになる方が少なくないでしょう。

こういう施設を利用したい気持ちはわかるけど
さすがに今は控えた方がいいんじゃないの?
もちろんその通りで、いまは外出自粛が要請されていて、不要不急の外出は避けるべきとき。
仕事に集中できないからと言って、むやみに外出してしまっては感染リスクが高まりますし、むずかしいところですが今の時点では自制が望まれるところ。
この記事に登場する貸しスペースでは、以下の対策を実施しています。
実際に、新規の利用者については今月8日から断っていて、利用者どうしが十分間隔がとれるように、各机に仕切りを置いて対応しています。
検温は利用者が入店する前に実施し、ドアや窓を開けて常に換気を行うといった感染防止対策を強化していると記事では伝えています。
なにせ今は感染拡大を防ぐ時期ですし、お互いにうつさない、うつされないための配慮が必要です。
しかしながらその一方で、在宅での勤務だとどうしても仕事がはかどらないという人が多く、貸しスペースへのニーズが高まっているのは紛れもない事実。
安全性と利便性にはざまで、ぎりぎりの対策に苦慮している現状がうかがえます。
今回取材に応じた「コワーキングスペース24大宮」の内藤考三店長は、
例年と比べ一時、利用者がかなり増えましたが、今は新しい契約などは取りやめて、感染防止対策を徹底しています。
とコメントしています。
収束後にはスタンダードになる
しかしながら、在宅勤務という働き方がコロナ収束後も定着することになれば、貸しスペースの役割は増すことになるでしょう。
もちろん今は状況が状況なので綱渡りの状態ではありますが、「自宅でどうしても働けない人」への受け皿は必要不可欠な社会インフラになります。
テレワークで効率が上がったという企業が少なくないため、コロナ収束後もテレワークを継続する企業が続出すれば、ワークスタイルの大転換が起こります。
今回のこのニュースは、その大転換を予感させるものでもあり、時代が変わる現場の最先端の様子を映し出したと言っていいでしょう。
おわりに
まずはコロナ収束に向けて国民が一丸になって取り組まなければいけない状況に今はあります。
しかし同時に、次の時代の息吹も、こうして感じられる昨今になりました。
今は急激な働き方の変化に日本中、いや世界中の人が戸惑っています。
しかしその一方で整備されるインフラがあり、台頭するビジネスが必ずあります。
激動の時代の先にある新たな世界に期待しつつ、今できることに集中していきましょう。