こんにちは、おかもとたかしです。
今回は、夏の甲子園中止というニュースを受けて、目標を見失ってしまったときはどうしたらいいか?という話をしたいと思います。
夏の甲子園中止決定というニュースに衝撃を受けた方は多いと思います。
私もいち野球ファンとしてとても残念なのですが、なんといっても高校球児のみなさんの無念さを思えば言葉が見つかりません。
甲子園出場という目標のために、日々練習に明け暮れ、レベルを高めていたわけですから、やるせない思いに堪えないことと拝察します。
今回のように予想だにしない形で目標が突然消えてしまったときに、どう気持ちを整えていけばいいか、これからお伝えしていきますが、
結論を言いますと、
という意識を持つことです。
いまとても辛く悔しい思いをされている高校球児のみなさんにお届けしたい言葉はこの一言に凝縮されます。
中止決定の一報を受けて、明徳義塾高校の馬淵監督が、選手の方々にこのような言葉を送りました。
一部抜粋したいと思います。
こういう苦しい時ほど人間は試される。甲子園だけがすべてじゃないんやから、人生。最後まで同じ仲間とグラウンドでやれたというのが財産やから。10年、20年たって、あの時自分らの代は予選がなかった、試す場所がなかったということがきっと役に立つ時があるから。こっからだぞ。こっからが出発点だ。何も終着駅じゃないよ。こっから出発点だ。気持ち切り替えてやっていけよ。
ずしりと響く思い言葉です。
これ以上ない激励のメッセージだと思います。
まずは感情を吐き出す
甲子園に出たいという強い気持ちがモチベーションになり、厳しい練習を続けてきたわけですから、甲子園という願いが叶わなくなると、これまでの3年間は何だったんだという思いに襲われます。
何のために頑張ってきたんだろうと、これまでの時間が無駄だったかのように感じてしまうのも無理はありません。
自分には何の落ち度もなく、やむを得ない事情で目標を失ってしまったときは、まずは心ゆくまで悔しがって、感情を吐き出すことです。
世の中には理不尽なことがたびたび起こる、という現実はわかってじはいても、いざ遭遇すると、すぐには受け入れがたいもの。
ここでぐっと堪えて毅然と振る舞うことを美徳とする風潮がありますが、急な試練に全く動じないほど人間は強くはありません。
強いフリをしても、身近な人に八つ当たりするなどして、整理しきれない気持ちは言動になって必ず現れます。
なのでまずは、気分がスッキリするまで、人に迷惑をかけないようTPOに注意しつつ、泣き叫んでもいいのです。
思いっきり泣いてください。
時間はかかってもいいです。
目標が絶たれて真っ先に沸き起こった感情を押し殺すことなく、素直に吐き出してください。
人生がこれからリスタートします
心ゆくまで感情を吐き出したら、その瞬間から、新たな人生のステージが幕を開けます。
あなたは生まれ変わり、新たな目標に向かい、ゼロから再出発したのです。
大きな目標に向かって歩んでいた時代とは異なる時代に、足を踏み入れたのです。
今は、過去を振り返ることなく、前だけ向いていきましょう。
今後ろを振り返ると、高い目標(甲子園)を目指していた時期がよみがえり、また苦しくなるので、今この瞬間にできることに一点集中しましょう。
新たな目標を立てるのも時間がかかります。それはじっくり検討する必要があります。
今この瞬間は、新たな目標を見つけるための準備期間です。
もはやこれまでの自分ではない、新たな人生に突入したという意識を持つことが肝心です。
これまでの経験が「徐々に」役立つ
そして新しい目標が見つかり、その目標に向かい一歩一歩前進していく中で、過去の目標挫折の経験が徐々に「意味あるもの」へと変わります。
今回を例にとれば、甲子園の道が閉ざされたという挫折経験が、新たな人生を進む中で、エネルギーとなって活きてくるのです。
あの挫折があったから今がある、と振り返れるようになれば、甲子園中止というつらい出来事を正当化しないまでも、今の人生に役立っていると理解できるようになります。
この状態まで達するには長い時間がかかるでしょう。
しかし、馬淵監督が言われるとおり、若い高校球児のみなさんにとっては、まだまだこれから長い人生が始まります。
今回の挫折が、みなさんにとってのターニングポイントとなり、それぞれが自分の役割を見つけて、力強く新しい人生を進んでいかれることを願っています。
今回は甲子園中止のニュースにいてもたってもいられなくなり、ショックを受けている高校球児の方向けに語らせていただきましたが、もちろんそれ以外の方にも通じる内容になったかと思います。
ぜひ近い将来、あの挫折があったから今こうして人生が充実している、と笑って振り返れるように、人生の新たなステージで、どうか羽ばたいていただきたい思います。
みなさんのこれからを心より応援しています。