新型肺炎コロナウィルスがの日本国内の感染が止まりません。(*2月20日時点)
連日のように新たな感染者が報道されています。
ヤフーによると、2020年2月20日現在で、国内の感染者数84人、死者1人。また横浜港に停泊しているクルーズ船内の感染者数は621人。国外は74,586人、死者は2,005人となっています。

そんな中、ホリエモンこと堀江貴文さんがある動画をYouTubeに公開して話題になっています。
「テレワークによる働き方改革がすぐそこにきてます」というタイトルで、コロナウィルスの騒動が結果として業務のテレワーク化(リモートワーク化)を推進していて、この傾向は続くと指摘している内容です。
今回はこの動画の要旨をお伝えするとともに、実際に各企業で始まっているテレワーク化の動きについてお話していきます。
どうぞ最後までお読みいただければと思います。
反響を呼んだホリエモンの動画
こちらがその動画です。
1月に「臍(さい)ヘルニア」手術を受けた堀江さんが、健康のために取り組んでいるキックボクシングのジムで撮影したこの動画。冒頭で新型コロナウィルスの最新状況に簡単に触れた後、本題に入りましたー
主要IT企業の動き
堀江さんは、コロナウィルスが問題化したことを受け、国内主要のIT企業がテレワークをスタートしたことを解説しています。
GMO
まず紹介したのが渋谷に本拠地を置く「GMO」。熊谷正寿社長がテレワーク化を推奨する決定を行ったと伝えました。
以下はニュース記事です。
GMOインターネットグループは2020年1月26日、中国武漢市で発生し国内外への感染拡大が危惧されている新型コロナウイルスへの対策として、BCP(事業継続計画)と同社グループ従業員の安全確保を目的に、1月27日より渋谷・大阪・福岡の3拠点において、2週間を目処とした一斉在宅勤務を実施すると発表した。
出典:IT Leaders
最新の状況はこちら。
在宅勤務をいち早く決めたGMOインターネットグループでは、1月27日から渋谷・大阪・福岡にあるエリア拠点で働くグループの従業員を対象に、在宅勤務を推奨している。当初は2週間の予定だったが、現在も在宅勤務の期間を延長。対象の約4000人のうち、出社するのは1割ほど、という状況が続いている。
そしてその結果、テレワーク化をしても業績に大きな変化は見られないことが明らかになってきました。
熊谷社長本人がツイッターで以下のように発言しています。
在宅勤務開始から3週間。何が凄いかと言うと、業績に影響がほぼ無い。この結果を見て、そもそもオフィスが必要なのか真剣に考えている(汗)
在宅勤務の判断は正しいと評価されてるけど、駅前のオフィスを一棟丸ごと借りている判断はどうなんだ?#在宅勤務
— 熊谷正寿 Masatoshi Mark Kumagai (@m_kumagai) February 16, 2020
オフィスにいてもいなくても業績に影響がないということは、オフィスワークでは無駄な業務がすく悪ないことを裏付けているとも言えるでしょう。
さらにGMOインターネットグループではかねてよりテレワーク(リモートワーク)7推進を掲げ、GMOクラウドがリリースしているレンタルサーバー「iCLUSTA+ TOP」で積極的にリモートサポートを行っています。

今後テレワーク化の流れが加速するにあたり、主導的な企業として時代を先取りしたサービスを展開していきそうです。
CAMPFIRE
続いて堀江さんが紹介したのがクラウドファンディング事業を手掛ける「CAMPFIRE」。こちらも在宅勤務体制への移行を発表しています。
株式会社CAMPFIRE(本社:東京都渋谷区 / 代表取締役CEO:家入 一真 / 以下、当社 )は、新型コロナウイルス感染症拡大による当社スタッフ及びその家族、並びにステークホルダーの皆様の安全確保を目的に、本日より在宅勤務体制へ全面的に移行することをお知らせいたします。現時点でその期限は未定とし、今後の状況に応じて解除の決定をいたします。
同社の家入一真社長は自身の「note」で以下のように発言しています。
スタッフ及びそのご家族、ステークホルダーの皆様の安全確保のため、また、周囲への感染拡大防止のため、皆様のご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
さらに…
CAMPFIREの行動指針であるCAMPFIRE WAYの一つにこういうものがあります。「人に優しくあろう。痛みを知っているからこそ、失敗を過去にしたからこそ、他者に優しくできる。」お互いに優しくあれる、そんな会社でありたいし、常に心がけていきたいと思っています。
出典:同上
「人をいたわり、人を守り、人とともに生きる」という根本理念の元、覚悟を持って今回の措置に至ったことがうかがえます。
ヤフー
また、ヤフーでも新型肺炎対策として大きな動きがあったことを伝えています。
ヤフーは14日、国内で新型肺炎の感染者の死亡が確認されたことを受け、国内の全従業員約6500人に対し、通勤ラッシュを避けて時差出勤するよう通知した。100人以上が集まる会議なども原則禁止する。
出典:朝日新聞
不特定多数の人が密室に集結する通勤電車は、特に高い感染リスクがあります。また、大人数が1カ所に集まる大規模イベントも同様です。
ショッキングなニュースではありましたが、感染拡大を防ぐ処置として妥当な判断と考えられます。
その他の企業の動き
また、堀江さんが言及していない企業でも、テレワーク化を含むコロナウィルス対策の動きは広がっています。
こちらのサイトで主要企業の対策が紹介されていました。

自体が長期化するにつtれ、この動きは拡大していくでしょう。
テレワーク化「実験」で見えてきたこと
そして動画では、上記でも取り上げたGMO・熊谷社長のコメントを紹介したうえで、堀江さんの代名詞ともいえる決め台詞「想定内」という言葉が飛び出しました。
とはいえそんな堀江さんでも一瞬、全社員の出社を停止するというやり方について「やりすぎでは?」との思いもよぎったそう。
しかし、「リモートワークでも業績が下がらないという仮説を検証するため、コロナウィルスの影響を鑑み、これに合わせて(実験的に)やってみようと思ったのでは」と発言。
そして結果的に業績が下がっていないことを指摘したうえで、実際にこの仮説が成り立つことを述べています。
さらに堀江さんは「この動きはこれで終わらない」と続けます。
そして予言したのは…
不要な社員があぶり出される?
堀江さんはそう断言しています。
まず「今やパソコンはいらなくなっている」と提起し、「デザイナーなど一部のクリエイティブな社員を除けばオフィスワークをしている人はスマホで十分だ」と熱弁。
そして「オフィスのパソコンを使って仕事をしている『ふり』をしているひとはたくさんいると思う」と指摘し、そのような人材があぶり出される可能性を示唆しています。
オフィスを効率化する
さらに堀江さんは、
がいるとして、「オフィスでそのような人たちを管理したりバックアップする間接部門の人たちが大勢いるはず」と述べ、オフィスの効率化を訴えます。
実際に堀江さんはライブドア社長時代からオフィスの効率化には積極的に取り組んできたとのこと。
そしてこう断言します。
オフィスビルにいる人たちの
9割はすでに必要ありません!
さらに・・・
働き方改革が実現する?
人々の働き方については「すぐには変わらないだろう」としながらも、前述の9割の人に関しては徐々にAIに置き換わっていくと大胆予測。
例として挙げたコールセンター業界では、半分以上の会話は「チャットボット」と呼ばれるロボット技術で代用できるとし、その業務ならテレワークでも可能と指摘しています。
そして働き方改革には時間がかかると再度強調しつつも、「何かしらのイベント」があると急展開が起こり得ると述べます。
今回のコロナウィルスの騒動はまさにそれに相当し、人々が「気づく」きっかけになると堀江さんは捉えます。
「オフィスに行く必要がない」と多くのひとが認識し、オフィスに通う「要らない人」があぶり出されることになると指摘する上で、
と結びました。
最後に、この時代の荒波の中であぶりだされそうな人に対し、自身が主宰するオンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」への参加を呼び掛けているのも、さすが抜け目がありません。

以上、9分2秒の動画でした。
有名インフルエンサーもこの流れを歓迎
この堀江さんの動画はSNS上で拡散され大きな反響を呼びました。
20日13時時点で動画は287,385 回視聴されています。
そんな中、ネット上では多くの大物インフルエンサーも堀江さんに賛同の意を表明しています。その中でも、イケハヤさんとマナブさんを取り上げます。
なお、イケハヤさんは高知県在住、マナブさんはタイ・バンコク在住と、お二人とも都心部で活動していないテレワーカーの先駆者でもあります。
イケハヤさん
イケハヤさんは堀江さんの動画を紹介したツイッターでこのように発言しています。
必見ですな。無能なオフィスワーカーがあぶり出される。
テレワークによる働き方改革がすぐそこにきてます https://t.co/0fbfeYSFeF @YouTubeさんから
— イケハヤ@YouTube登録15万人 (@IHayato) February 18, 2020
また、GMO熊谷社長の取り組みについても言及。
オフィス代で何億円も使ってるだろうし、少なくとも株主的にはオフィス廃止でいいんじゃね?って結論になりそう。
「在宅勤務開始から3週間、業績への影響ほぼない」GMO熊谷社長 「そもそもオフィスは必要か?」 #SmartNews https://t.co/e3bzbwD9yy
— イケハヤ@YouTube登録15万人 (@IHayato) February 19, 2020
テレワークはこれからの時代の主要な働き方になると認識しておられるようです。

イケハヤさんがリモートワークについての動画を配信されました。さすが動きが早いです!
リモートワークのメリットをわかりやすく説明されています。
マナブさん
人気ブロガーでYouTuberとしても活躍するマナブさんも、このようなツイートをされています。
コロナウイルスがキッカケで、在宅ワークが増えていますね😌
多くの人が以前から言っていますが、そもそも「大半の人は、通勤なんて不要」という時代ですよね。特にIT業界なら、一箇所で仕事する意味が謎すぎる。人が多いと集中力が下がるので、皆さん好きな場所で、好きな時間で働けばいいと思う— マナブ@バンコク (@manabubannai) February 19, 2020
そのうえで、テレワークで浮かれ気味の人に警鐘を鳴らすことも忘れてはいません。
コロナがキッカケで在宅ワークが増えましたが、怖い話をすると、それは「在宅ワーク→成果報酬の働き方→ノースキルだと極限まで給料が下がる」という未来。
現時点で「家で働けてラッキー」と思っている人は、それとセットで「自分は、会社にどれくらいの利益を生んでいるだろうか」と考えるべき— マナブ@バンコク (@manabubannai) February 19, 2020
常に冷静な現実主義者のマナブさんらしさが出ていますね。

おわりに
今回は、話題を呼んでいるホリエモンこと堀江貴文さんの動画をご紹介しました。
コロナウイルスの危機から、新しい試みとして本格的に動き始めたテレワーク化の波。この動画をきっかけに知った方も多いでしょう。堀江さんのおかげでよい情報が拡散されていると思います。
コロナウィルスは速く沈静化してほしいと心より願いますが、期せずして新たな時代の流れが動き出している、というのが現在の状況です。
イノベーションはピンチの状況から生まれ、そして発達します。今回の事態はとても不幸なことですが、この非常事態だからころ、私たちの意識が変わる機会とも言えます。
沈静化のために各々が最善の努力を重ねつつ、新しい時代の息吹を感じ、育てるきっかけとしていきたいものです。