最近、「ミニマリスト」という言葉がだいぶ浸透してきたように思います。
モノを必要最小限まで減らし、居住空間をスッキリすることで、物事に執着しない快適なライフスタイルを実現するのがミニマリズムです。
時代の潮流なのか、ミニマリズムへの人々の理解の輪が広がり、ミニマリストが積極的に情報発信される姿をよく見かけるようになりました。
ところで、ミニマリストのYouTuberさんやブロガーさんって、「一人暮らし」や「アパート暮らし」の人が多くないですか?
世の中には「実家暮らし」だけど「ミニマリストになりたい」という方も少なくないでしょう。
このブログ記事にたどりついたあなたもそうなのかもしれなせん。
ところが…

実家で家族がいる中で自分だけミニマリストになれるの?

家族から変な目で見られそうで怖い…
こういった疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここで確実に言えることがあります。それは…
人生が変わるきっかけになる
ということです。
さらに言えば、実家でミニマリストを目指すことで、
受け入れ乗り越えるきっかけになります。
実はこれ↑はとても大きく、精神面での健康にかなり役立ちます。
こういったことを自信を持って言えるのは、私自身が、実家ミニマリストを実践するようになり「物質的」にも「精神的」にも変化が見られるようになったからです。
今からでも遅くはありません!実家にいながらミニマリズムを実践することは可能ですし、人生にも必ず変化が起こります。
これから実家暮らしミニマリズムの魅力をお伝えします!
私が実家暮らしミニマリストを始めたきっかけ
まず、私のスペックを簡単にお話しましょう。個人的な内容ですので、不要な方は飛ばしていただいても結構です。

私は現在44歳独身で実家暮らし。親と同居。フリーライター&ブロガー。YouTubeチャンネルもあり。フリーランスで自分が好きなことをしつつ、「コミュ障」「引きこもり」を乗り越えシンプル生活を実践しています。
私は何かと引き出しが多い’人間(笑)ですので、なかなか短くまとめるには大変なのですが、まあこんなところです。いろいろツッコミや疑問はあるかもしれないですが、今回はミニマリストに絞ったお話だけさせてくださいね(笑)。
こんな私が本格的に実家に居ながらにしてミニマリストを目指したきっかけは、「執着を捨ててシンプルに生きたい」と思ったことでした。
私には「ビジネスを当てて成功したい」という意識が強く、個人事業でインターネットビジネスを立ち上げ無理を重ねて頑張り続けたのですが、結果的に挫折を経験。心身の不調に陥る事態になりました。
その後も数年間試行錯誤の状態が続きましたが、これからの方向性がはっきりしてきた2018年に若いころからやりたかったライターの仕事を始め、2019年よりブログを立ち上げました。
元々禅などの東洋思想に強い関心があり、「シンプル生活」には憧れていながらもなかなか実践できずにいたのですが、「ミニマリズム」の存在を知り、東洋思想の根底にある「執着を手放す」をまさに実践した生き方だと知り、ミニマリストを目指すようになった次第です。
もちろん、フリーランスという職業上、収入にはどうしても波があるため生活費をギリギリまで下げないといけないという現実的な問題もありました。
ただ、自分の部屋はかなり整理整頓して最小化できたとは言え、実家暮らしであり、家族と共有しているモノはまだまだ多いです。家の中まだにはモノに溢れている部屋もあります。
そう意味では、「ミニマリスト」よりもその前段階の「シンプリスト」の方が私にはしっくりきますので、現状では「シンプリスト」名乗ることが多いですが、ミニマリストでもあると思っています。(自分をどう位置付けるかは本人の自由)
実家暮らしミニマリストの始め方
実家暮らしミニマリストと言っても、基本的にはやることはただひとつで、「自分の部屋(生活空間)をミニマム化する」ということです。
具体的には、この3つを実行するだけで、自分の部屋のミニマリズムは完成します。
ご自分の部屋は、広さは4畳半だったり6畳だったり8畳だったり様々だと思いますが、広さに関係なく、この3つを実行すればかなり片付きますし、モノも最小化します。
とにかくゴミを捨てる
これが、片づけの第一歩であり、ミニマリストの第1歩でもあります。
ゴミを部屋にそのまま放置するのはすぐに癖になります。なぜなら、「片づけという行為はめんどくさい」という潜在意識に一気に支配されるからです。人間は「楽な方を選びたがる動物」です。
ですから、ゴミとわかっているものは即座に捨てましょう。
100%ゴミである空き缶やペットボトルなどはもちろん、たまりやすいのは書類やチラシなど。その大半は一度読んだら大抵は用ナシのはずなので、机やテーブルに放置せず、すぐにゴミ箱へ移動させる習慣をつけておきましょう。
自部屋のミニマリズムができてからは、ちょっとのゴミでもとにかく目立ちます。すぐにしかるべき場所(ゴミ箱)に捨てようという意識づけが自然にできます。後述しますが、「分別上手」にもなっていきます。
何年も使っていないものを捨てる
次に大切なことは「何年も使ってないモノ」を勇気を出して断ち切ることです。
目安としては、「この1年以内に一度も使っていないもの」です。
とくにたんすや押し入れ、机の引き出しなどに、そのようなものはたまっていませんか?
長期間収納しただけのものは、今後も使用する可能性は極めて薄いと言っていいでしょう。中でも3年以上使用せず放置しているようなものは、すでにかなり古びており使う気は起こりにくいはずです。
そのようなものは思い切って処分の対象にして、少なくとも1年以内に使ったことがあるものだけを収納するだけでも、かなりのモノは減らすことができますし、部屋の空間もかなりスッキリしてきます。
今全く必要ないものを捨てる
そして最後に残った「1年以内に使用したもの」のうち、今現在必要か?ということをチェックして、必要ないものは捨てていきます。
この結果として、「今現在の自分の生活」にフォーカスが当たり、「今大切にしていることは何か」という自分の人生の根本テーマがはっきりわかってきます。
モノを徹底的に選び抜くことにより、「今の自分」が目に見える形で客観的に表れてくるのです。
今後必ず使用するものだけ残る
というわけで、3つの段階を経て残ったものは、「今後使用するものだけ」ということになります。
ここまで来ると、「今の、そしてこれからの人生に役立つもの」だけが手元に残ることになります。そして残ったモノたちを見ていると、「自分が大切にしている生き方」が、モノを通して気づくこともあります。
どうしても捨てられなかったものは保留する
いきなりあらゆるものを無慈悲に捨てられるわけはありません。どうしても捨てる勇気がなかった、というモノも当然あります。
典型的なのは、思い出の写真やアルバム、手紙などですね。大切な人からの頂き物や形見などもあるでしょう。
その捨てられなかった気持ちを否定する必要はありません。今回は捨てる気が起きなかったけど、時間が経てばふんぎりがつく、ということもありますので、いったん保留という形で、生活に支障がない場所に収納しておきましょう。
そしてもう一つ、実家暮らしミニマリストを始めるにあたりどうしてもお伝えしないといけないことがあります。それは…
ミニマリズムを家族に強要しないこと
これとても大事です。ミニマリストになる=片づけ上手になる、ということは、他の家族の人たちにとってもとても助かりますし、頼られるようにもなります。
しかし、いくら自分が変わったからと言って、家族にもミニマリスト的な振る舞いを求めてはいけません。大前提として、私たちは他人を変えることはできませんし、全員がミニマリストになってくれるとは限りません。
とくに何十年もの間にこびりついた「モノが捨てられない」や「片づけられない」といった深層心理は、1日や2日でいきなり変えられるようなものではありません。あなたから「無言のプレッシャー」を受けていると感じてしまうこともあるでしょう。
ただし、詳しくは後述しますが、家族にとってプラスの影響を与えることは確実なので、ミニマリズムは続けていく価値があります。
実家暮らしミニマリストのメリット7選
こうして実家にいながらにしてミニマリストになることができると、想像以上に数多くのメリットを受けることができます。代表的なものを7つご紹介します。
家庭内片づけ上手になる
これは家族全体にとって喜ばしいことですね。自分の部屋を常に整理整頓している状態に維持していますので、それ以外の部屋にも目配りができてめんどくさがらずに片づけることができます。
台所やダイニングルームなど、毎日出入りする部屋は、家族とともに過ごすスペースですが、誰から言われるまでもなくきれいに片付けようと追う意識が自然と沸いてきます。
家計にも貢献できる
これも大きいですよね。モノを減らし少ないモノで過ごすことは生活費の削減を促すので、ご家庭全体の家計もだいぶ助かります。
具体的に言うと電気代などの公共料金や、人によっては食事代も減らせます。
片づけられない人の気持ちがわかる
自分がミニマリストになると、家族のメンバーがなかなかモノを捨てられずにいる光景を目にすることが増えるでしょう。
それは、自分がミニマリストにならないと気づけないことです。
かつての自分のように、モノへの思いが強くて、捨てることができないでいるわけです。
親、兄弟、子どもなど、それぞれのメンバーが、
捨てられないモノを通して
わかってくるようになるのです。
過去の思い出に浸りすぎていたり、趣味にハマりすぎていたり、ゴミをためまくっていた李、捨てずにずっと残しているものは、その人の人生で良くも悪くも執着しているものそのものです。
これが冒頭に述べた、「家族の価値観の違いを認められる」ことにつながるのです。
いつでも実家を離れる準備ができる
親からは、実家を出ていくように促されている人もいるのではないでしょうか?
なかなか実家を離れられない理由の一つに、持っていくものが多すぎるから、ということがあります。
身の周りのものを減らすことで、引っ越しへのハードルが下がります。
そして、実家を出るタイミングが訪れたときには、そのチャンスを逃さず実家を離れることができます。そんな臨機応変な動きができるのが、ミニマリストとして身軽になったからこそのなせる業です。
勇気と決断力が鍛えられる
これがメンタル面では大きなメリットです。長年捨てられなかったものを捨ててしまうのはとても勇気が要ること。
「本当は捨てたいけど捨てきれない」とう自分の中の弱い部分と正面から向き合い、捨てると決めたものを断ち切ることは、大げさに聞こえるかもしれませんが、人として一皮むけた気分になれます。
最初は勇気を振り絞って捨てていたのに、次第に抵抗感なくどんどん捨てられるようになって、人間的成長もかんじることができます。
捨てると決めたモノに感謝できる
これが私としては最大の精神的メリットです。
とくに頻繁に使用して思い入れの強かったものには言葉をかけてあげたいくらいになります。私は、「今まで私の人生に役立ってくれてありがとう」と感謝して、一礼して捨てるようにしています。
お世話になったものを感謝して送り出しながら、新しいモノとの出会いを受け入れる。モノの循環を自然な形でスムーズに見届ける、というミニマリズムの醍醐味がここにあります。
ゴミを処分する人に感謝できる
最後に挙げるメリットはこちら。メリットというか、大切に心に留めておきたいことですね。
私自身、ゴミ処理のバイトを経験していて、ゴミを規定通りに分別して整理することの大変さがよくわかっています。捨てる側は、「あとは業者の人がやってくれるだろう」と思い込み、無造作に分別もせず捨てていることもありますが、その一方で、環境を守るために汗水流して分別している人たちがいます。
ゴミの分別と処分作業は本当に重労働で、ケガをすることもあります。かつて話題となった3K、いわゆる「きつい・きけん・きたない」の代表のような仕事です。
ミニマリズムは成り立つのです。
このことは、ミニマリスト慣れしてからも、心に刻んでおきたいものです。
おわりに
ここまでお読みいただいていかがでしたか?実家で暮らしていてもミニマリストにはなれます!思い立ったら今すぐにでも始められます。
ミニマリストになるのに遅すぎるということは全くありません!
そして、身軽な生活スタイルを確保したことで、これまでに述べたメリットを味わい、人生に変化をもたらしてくれるでしょう。
実家暮らしミニマリストになって、あなたらしい人生をエンジョイしましょう!