人間の感情はもろく、移ろいやすいものですが、最も顕著なのが、「好き」「嫌い」という気持ちです。
とくに、好きという気持ちには、根拠がなく、理屈では説明できないことが多いです。

なんであの人のこと、あんなに好きだったんだろう。
とか、

大好きだったのに、一瞬で大嫌いになることってあるのね…
など、みなさん様々な経験をお持ちなんだろうと思います。
自分でさえ、自分が特定の人や物を好きな理由を、言葉では説明が難しいのに、ましてや他人の、誰かのことを好きな理由を知ることは、極めて困難です。
いきなり今日のお話の結論をいいますと、
ということです。
人は好かれたい生き物
しかし、私たちは、ついつい、人に好かれようとしてしまいます。
人に好かれたいがために、自分を無理に着飾ったり、人に過度に干渉したりします。
移ろいやすく不安定な「好意」を、人から得たいと、躍起になってしまい、いわゆる「独り相撲」をとることもあります。
そして、期待通りの好意を相手から感じられないと、1人で勝手に傷ついてしまう、ということを、繰り返してしまうわけです。
なぜ信頼される人を目指すべきか?
それに対して、信頼される人、になることは、どうでしょうか。
まず、好き嫌いという、うかがい知れない他人の感情に右往左往することはありません。
自分の人徳を磨き、人に、そして社会に貢献し続けることで、おのずと積み上がっていくもの。相手の感情次第である「好き嫌い」よりも、自己でコントロールが利くという意味で楽なのです。
ただし、信頼というものは、ある日突然身につくということは決してありません。
1日1日の丹念な積み重ねによってのみ、少しずつ少しずつ築き上げていくものです。
よく言われるのは、良いことをすると良いことを受け取るまで時間がかかる。しかし悪いことをすると悪いことがすぐやってくる、ということ。
信頼を積み上げることで得られる利益はすぐにはやってきません。それでも、ひたすら積み上げましょう。
人に好かれたいがためにやっていた、本来の自分を覆い隠して無理して背伸びする必要は全くありません。
あくまでも等身大の自分をさらけだして、あなたらしい人柄を少しずつ少しずつレベルアップしていきながら、信頼に値する人格が、磨かれていきます。
人に好かれることは時には一瞬で実現します。しかし信頼はそうはいきません。好かれるより時間はかかりますが、時間はかけた分、1度身につけた信頼は、大きな財産になります。
信頼が土台になれば、あなたは信頼できる人とも出会い、いい人間関係に恵まれるようになります。
おわりに
好き嫌いの感情はもろいですが、信頼はとても強固です。信頼を得ることで、人生は好転しはじめ、あなたが成し遂げたい夢が現実になり、素晴らしい人間関係に囲まれます。
好かれる人よりも、信頼される人を目指す。
この発想の転換により、あなたの人生は180度変わっていくのです。