人間は、いつも調子がいいということはありません。
誰にでも、好不調の波があります。
いくら意欲があっても、気合いが入っていても、
体が言うことをきかない、という時もありますよね。
また、やらなければいけないことがあるというのに、
気分が全く乗らず、何にも手につかない、というような時もあります。
私たちは、自分の好不調には敏感である一方で、
他人の好不調はあまり意識しないことがよくあります。
特に親しいわけではない人、例えば商談の相手や、ショップ店員さんなどに対して、
いちいち、この人は好調だ不調だと意識することは、ほとんどありません。
相手が調子が良くないときでも、そういうことはこちらからはわからないので、
相手のことを、絶好調だという前提で接することがよくあるのです。
そのせいで、十分な商談や接客にならず、トラブルに発展することもあります。
絶好調の人同士が顔を合わせることの方が、むしろ珍しいのです。
自分にも好不調の波があるように、どんな人にも好不調がある。
このことを気に留めておくと、相手が本調子じゃないな、ということに気づきやすくなります。
それに気づくことによって、コミニケーションを穏便に進めることができるわけです。
自分だけでなく、すべての人が、好不調の波を泳ぎながら生きています。
お互いの状態を理解し合えることが、信頼関係を築くためには欠かせない要件になるのです。