口論をついしてしまうということ、ありませんか?
口げんかを最初から望んでやる人は少ないはず。
私たちは、言葉を使いながら生活をしています。
よって、私たちが日頃感じる喜怒哀楽は、多くの場合は、言葉によって引き出されるものです。
口論は、その中の「怒」が沸点に達したときにおこります。
言葉のキャッチボールの中で、口げんかになってしまうことは残念ながらあります。
今回は、口論の原因として避けて通れない、「怒り」との関係について考えてみたいと思います。
口論の原因を探ろう
例えば、ある人のたった一言で、ついカッとなってしまうことは、
誰にでも思い当たることでしょう。
しかし、その一言と言うのは、怒りを発火させる最終装置だったということであり、
元をたどると、トラブルの起点となる一言というのが、やはり存在して、
そこから、いくつかの言葉のやりとりがあった後に、決定的な一言によって、怒りのマグマが爆発する、という流れが、ほとんどなのです。
ここで整理しておきましょう。
・トラブルの起点になった最初の一言
口論にはこの2つの言葉が深く関わることを抑える必要があります。
口げんかになったときは前者が原因と思いがちですが、本当の原因は後者です。
その最初のきっかけの一言と言うのは、怒った瞬間には、思い起こせません。
怒りの決定打となった最後の一言ばかりが、頭に残り続けます。
怒りに任せて、自分は間違ってなんかいない、と思ってる間は、気づけないものです。
怒りの感情が収まってきて、何がいけなかったのだろうと反省していく中で、トラブルの元を作った最初の一言が、思い出せるのです。
その言葉は、相手からだったり、自分からだったりします。
そして、その最初の一言を言われた側に、何かしら心に引っかかるものがあったので、不快感がくすぶり続けて、最終的に、怒りとして、外に出してしまったというわけです。
最初の一言がなぜ引っかかったのか?
では、心に何が引っかかったのでしょうか?
答えを言いますと、それは「プライド」です。
さらに具体的に言うと、「この人にそんなことを言われたくない」という気持ちが、怒り爆発の起点になっているのです。
怒りの原因をたどっていくと、プライドの高さが災いして起きてしまうことが見えてきます。
そして、自分の弱さを知ることができるのです。
もちろん、トラブルと言うのは、避けないといけないことが大前提ではあります。
怒りがついつい爆発してしまい、口論になってしまったということは、プライドが揺るがされたということです。
私たちは、プライドが揺るがされると、もろさが出てしまうもの。
口論をしたあと、このことをまざまざと思い知らされます。
そしてそれは、弱い部分は誰でも持っている、ということを学ばせてくれる機会でもあるのです。
おわりに
今回は、口げんかの原因について、「2つの言葉」があることをお伝えしました。
このことを知っているだけでも、怒りが沸点に達するのをかなり抑えられるようになります。
最初の一言にいち早く気づき、導火線の一言を未然に防ぐことができますから。