自分のことを否定されることは、誰も望んでいません。
耳に痛いことを言われたくないのは、誰でも同じです。
自分の発言や行動に対して、
反論されたり、自分の意に沿わない反応をされたりします。
それだけならまだいいのですが、相手の態度が感情的すぎたり、高圧的すぎたりすると、
相手が何を言うかに関係なく、相手への嫌悪感が生まれます。
ところが、相手の自分に対する態度はムカつくんだけど、
言ってることは、正しいよな、と思うことがあります。
相手に対して嫌悪感を持っているのに、相手の言ってることは正論だと感じると、
心の中で矛盾が生じるわけです。
憎らしいと思う気持ちと、その通りと思う気持ちが、交錯するわけですね。
このような時は、状況を、少し引いた視点で見つめることが大切になります。
あなたとその人とのやりとりを、上から見下ろすように眺めてみる、という感覚です。
状況を、あなたの主観ではなく、客観的に捉えるということです。
すると、その人のあなたに対する態度と、発言内容を、分けて考えられるようになります。
この習慣を身に付けるのは最初は難しいですが、慣れてくると、
強い態度に出るその人の心情や、背後関係まで、見えてくるようになります。
なるほど、そういうことがあったから、今自分に強く当たってるんだ、と、
納得できるにようになったら、こっちのものです。
あなたは、相手の言葉はありがたく受け入れ、態度は忘れることができるようになります。
これができるようになると、あなたの対人関係はかなり良くなります。
あなたの置かれた状況を客観的に見る力こそが、
あなたの人生に大いに役立つ能力なのです。