貝原益軒「養生訓」の内容が現代にも響く!役に立つ健康観とは?

健康管理
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誰だって健康に長生きしたいもの。健康でさえいれば、何だってできるし、何度でもチャレンジできます。健康でいられることが、人生最大の幸せと言っても過言ではありません。

そして、独立して自由な生き方を選択したフリーランス、副業をして複数の仕事を受け持つ人、リーダーとして会社を引っ張る会社経営者などは、とにかく体が資本。健康を損なえば、ビジネスそのものが傾きかねません

そこで今回ご紹介するのは、江戸時代に健康指南書『養生訓(ようじょうくん)』です。西洋医学がまだ入っていない、医療が発達していない時代に、健康を保つことの本質を突いた本書は、今の時代に読んでも全く色あせません

今一生懸命頑張っている人に読んでほしい1冊。その内容をお伝えしていきます。

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養生訓の概要

『養生訓』(ようじょうくん)は、1712(正徳2)年に書かれました。著者福岡藩の儒学者、貝原益軒(かいばらえきけん)の、なんと83歳の時の著作です。江戸時代中期の83歳は、超がつく長寿と言えるでしょう。益軒の実体験から得た養生(健康、健康法)について解説しています。

また、単に身体を健康に保つための養生にとどまらず、精神面での養生にも言及しているところが大きな特徴。現代医療に欠かせない心のケアを説いているところに本書の先見性があり、時代を超えて今も愛読されている一因と言えるででょう。

養生訓が説いた予防医学

益軒は儒学者であり、医師ではありません。養生訓は「江戸時代の医学書」としてカテゴライズされることがありますが、臨床医の立場から患者への治療法を述べたものではなく、医師の世話にならないように常日頃から健康管理に努めることを説いた「予防医学」の指南書としての色が濃い書物です

養生訓の構成

養生訓は、以下のよいうな構成で成り立っています。

巻第1 総論上:養生の目的と意義を儒教思想の観点から説く
巻第2 総論下:バランスの取れた運動・栄養・休息を推奨
巻第3 飲食上:飲食について
巻第4 飲食下 飲酒 飲茶 慎色慾:飲食や喫煙の害を解説
巻第5 五官 二便 洗浴:五官(耳・目・口・鼻・形)の説明。特に口腔ケアを重視
巻第6 慎病 択医:未病時のの養生につとめ、医師の吟味を説く。有名な「医は仁術なり」の言葉が登場。
巻第7 用薬:薬の効能及び害について
巻第8 養老 育幼 鍼 灸法:老後の暮らし方について

まさに、体の仕組みや日々の過ごし方、具体的な養生法に至るまで、健康維持についての情報を包括的に網羅していて、現代医学で提唱されている「トータルヒューマンヘルスケアー」の先駆けと言ってもいい1冊です。

これが、300年以上前に、80歳を超える老人が著したことは驚異的です。現代でも変わらぬ価値を放っているのもうなずけます。

養生訓の内容

それでは、養生訓の中から、現代でも十分に役に立つフレーズをご紹介していきましょう。現代風にアレンジした言い回しにしています。

人生には3つの楽しみがある

「三楽」は、養生訓の中で最も有名な一文です。具体的に以下の3つを挙げています。

1.正しい道を歩み善を積むことを楽しむ
2.病気のない健康な生活を快く楽しむ
3.長寿を楽しむ

この3つは、裕福になることよりも上回ると説いています。いくらお金や資産に恵まれていようと、三楽を満たしていないとむしろ、不幸を招き、病気がちになり長く生きられないと諭しています。

稼ぎたい、気持ちは誰にでもあります。ただしそれは、「三楽」が満たされてこそ成就しがいがあるのです。

命と欲とどちらが大切か考えよう

欲にまみれたあげく体を壊したら誰もが後悔の嵐に襲われます。欲をむさぼるよりも、命長らえることが大切だとその時になって思い知っても遅い。日頃から、胸に留めておきましょう。

災いは口から出入りする。言葉や食べ物には注意しよう

口は禍の元。これは、摂取する食べ物、何気ない発言、両方に言えることですね。そしてこれらは自力でコントロール可能。

食べる量は腹八分目がベスト。ものたりないくらいがよい

酔う条件では食べ過ぎには注意と繰り返し述べています。確かに、お腹九分から十分くらいになると、ちょっと無理をしているのに気づきます。大事なことですね。

ご飯は一番のエネルギー源だけ。でも食べ過ぎると毒になる

ご飯は「気」を蓄えるといいますが、摂りすぎは健康によくないですね。

肉は食べてもいいが、主食であるご飯の量を上回らないほどに

養生訓では肉食を否定していません。しかし、ご飯の「気」を勝つような量はよくないということ。

お菓子でお腹いっぱいになるのはとんでもないこと

ほんとですね。体にプラスになるものは取り入れていませんからね。間食にたくさんお菓子を食べて満腹になることがありますが気をつけたいものです。

怒ったあと、すぐに食事をしてはならない

これこれ!暴飲暴食のもとです。これってクセになってしまうので、気づいたときには控えないといけませんね。

気力体力には限度がある

私たちは期間限定の時間を生きています。生きる力は無限ではなく、気力体力の容量には限りがあるということです。

気を養わないと、気は損なわれる一方

適切な食事や休暇、趣味や運動などで「気」を養っていかないと、生きるエネルギーとしての「気」は消耗していく一方。元気がなくなると、病を患い、いずれ死に至ることになります。

では気を養うには?

養生訓の答えはストレートです。心を穏やかに、怒りと欲を抑え、憂いや思い煩いを少なくし、自分を苦しめない、ということです。

まとめ

いかがでしたか?これが300年以上前の書物と思えないほど、現代でも通じる、心と体を整え命長らえる秘訣に溢れていますね。

人間にとってたいせつなことは、300年程度では何も変わらないということでしょうか。江戸時代の一老人の金言の数々が心に響きます。

 

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