誰かさんが発した一言にグサッとくることありませんか?
相手にとってはほんの軽はずみで悪意は全くないとしても、「なんでそんなこと言われなきゃいけないの?」と思ってしまうことありませんか?
とくに、家族やパートナーなど自分と距離の近い人や、好きな人や気になっている人などの発言には、そうしても敏感に反応してしまうもの。
親しい間柄(と思っている)だけに、過大に捉えてしまい、深く傷ついてまた長く引きずってしまうのです。
今回は、心ない一言に傷つき、引きずってしまっているときの対処法をお伝えしていきます。
心ない一言に傷ついたときの3つの対処法
心ない一言というものは相手から発したものですから、自力で防ぐことはできません。いざそのような言葉を聞いてしまったとき、どう対処するかが大事です。3つの対処法をお知らせします。
傷ついた自分を許す
まずは傷ついてしまった自分を慰めましょう。
人によっては全く傷つくことがないかもしれない言葉にあなたは反応し、傷ついてしまいました。あなたの心にひっかかり、刺さってしまったわけです。
あなたが傷ついている原因は誰もわかりません。あなた自身にもまだわかってないかも。であればなおのこと、傷ついた自分自身をいたわることです。
間違っても、自分を責めてはいけません!
あくまでも自分の力ではどうにもならないところで出てきた発言なのです!
「課題の分離」を理解する
グサッとくる一言を浴びたとき、こんなこと考えていませんか?

キツイこと言われたけど、言われた自分も悪いよな…。
自分に自信がないと思っている人は、特にそう捉えがちになります。

しかし実際には、余計な一言を吐く人と何もはかない人がいます。
人それぞれ反応が異なるのです。
ということは、そんなことを言う人の性格や心情に何らかの問題があり、それはあなたとは何も関係がありません。
あなたが何をしようとも、余計な一言を吐かない人と接しているなら、あなたは何も傷つくことはありませんよね。ところが運悪く、毒を吐いてしまう人に接したがために、傷つけられてしまったわけです。
自分の行動、態度が同じでも、相手の反応は違ってくるわけで、相手の反応に関しては私たちはコントロールできるはずもなく、当然責任もありません。
そこでお伝えしたいのは、「課題の分離」という思考法です。
「課題の分離」とは、有名な「アドラー心理学」の概念で、自分の課題と相手の課題を分ける、ということ。

自分の課題と他人の課題?
具体的に言うと、
あなたの都合ではありません
ということ。相手の内面の思いが投影されただけで、あなたには関係ありません。
これがわかっているだけで、だいぶ気持ちはほぐれます。言われた側としては腑に落ちないけど、この発言はあくまでも相手の心の問題であり、自分は関係ないので意に介さない、というクールな見方が有効なのです。
時間をかけて癒す
言葉によって傷ついたとは、言うまでもなく心が痛んだということ。心の痛みは体の傷と違い「全治○日」という数字では測れません。
辛い気持ちを飲み込んでぐっと我慢して立ち直ろうとしても、必ずしもうまくいきません。気分転換をはかりながら、自然に意識しなくなるくらいに時間を置いて心を癒しましょう。
余計な一言が多い人との向き合い方3選
しかしながらどれだけこちらが対策をしていても、現実には、いくらいい人でも最後の最後にグサッとくる一言を吐く人がいますよね?

最後にどや顔で毒を吐く人がいてイライラする!

空気を読まずに軽はずみなことを平気で言うあの子。どうにかならないかな…
そんな「いい人だけど一言多い人」は、性格的には悪くない人だけに困ったものです。どう対処すればいいのでしょうか?
近づかない
余計な一言を吐く人には、距離を置くのが一番です。少なくとも、自分からは近寄らないようにしましょう。
それは自分を守るためです。余計な一言が耳に入らないように、その人から得る情報を必要最小限に留めるための方策です。
余計な一言以外はまったく問題ない人なら、適切な距離感を確保出来たら、波風の立たない関係を作ることができます。
期待しない
一言多い人に対し、そんなことを言わないでほしいといくら願っても、自分から変わる意思を見せない限り、その人が変わることはありません。
そのような癖を直してほしくても、その人は悪いこととは思ってなくて、むしろ正義感から余計な言葉を発することがあります。なので、「もうこの人はそういう人なんだ」と割り切って付き合った方がいいのです。
依存しない
「期待しない」にも似ていることではありますが、依存しないということは、その人から何かを求める関係にならないということです。
お金をいただく相手である会社の経営者、仕事をもらう相手である会社の上司とはどうしても依存する関係になってしまうのでここでは当てはまりませんが、そういった何かをいただく関係にない人であれば、その人から完全に独立したポジションをとりましょう。
おわりに
心ない一言は、残念ながら完全に避けることはできません。それだけに、予備知識として上記のことを知っておけば、いざそんな言葉を投げかけられたときのダメージを最小化、最短化することができます。
心ない言葉にいつまでも振り回されることのないよう、しっかり防御していきましょう。