こんにちは、おかもとたかし(@tak_okam)です。
今日は、フリーランスを目指している方に向けて、フリーランスと自営業の違いについてのお話になります。
フリーランスといえばここ最近頻繁に耳にするようになった用語というイメージがあります。
もちろん、英語の「freelance」は昔からある単語ではありますが、日本語として定着したのは2000年代以降ですね。
では、フリーランスと自営業の違いって、答えられますか?
似ているのですが、微妙に意味合いが異なっています。
実は、フリーランスに向いている人と、自営業の方に向いている人がいるのです!
今回の記事を読むことで、
・フリーランスと自営業の違いについて明確になります
・フリーランスに向いている人と自営業に向いている人がわかります
・会社員の方がフリーランスになるプロセスがわかります
ぜひ最後までお読みいただければと思います。
フリーランスと自営業はどんな人?
パッと見たところ違いがわかりにくいフリーランスと自営業。いったい両者はどういった人たちなのでしょうか?
フリーランスとはどんな人?
フリーランスは、その名の通り組織から「フリー」の立場です。企業などに属さず、案件ごとにクライアントと契約を結んで仕事を得る働き方です。
フリーランスの職種といえば思い出されるのがWebデザイナーやエンジニア、プログラマーといったIT系で、今現在最も伸びている業界です。
また、私がやっているようなwebライター、ブロガーもフリーランスの一種に数えられます。また、YouTuberも同様です。
また、アナウンサー、作家、ジャーナリストといったマスメディア系もフリーランスに数えられます。このカテゴリーの人たちは上記のフリーランスに比べれば初期段階で知名度がある場合が多いです。
どの職種でも、業務形態としては「個人事業主」としてスタートし、事業が軌道に乗れば、税制上有利に働く「法人化」=ひとり社長となるひとが多いです。
自営業とはどんな人?
対して自営業とは、「ひとり」とは限りません。
典型的な例は店舗経営です。飲食店や美容室などは初期段階でもひとりで回せるのは困難で、だれかアルバイトを雇うことがあります。
ひとりで仕事をしていなくても、法人化せず、個人として開業届を出しているのであれば、税法上の区分では「個人事業主」となります。
辞書上では、自営業者は個人事業主と同義として扱われています。前述のように「自営業」というと、店を持っているイメージがありますが、作業場所や事務所などの有無などで区別されているということはありません。
「自営業」も小規模事業ですが基本的にはチーム運営であり、「自営業者」とはそのチームのトップにいる人のことをさします。
フリーランスと自営業の違いとは?
というわけで、「フリーランス」と「自営業」の言葉自体に意味の違いはほとんどないといってよいのですが、フリーランスの方が「フリー」の名がつくように、ひとりでの活動がメインのため自由度が高くてかつリスクが少ないことがわかります。
また経費の面でも、自営業となると店舗や事務所など一定の固定費が必要で、光熱費や人件費を加えると、初期投資の段階でそれなりの資金が必要になってきます。
いずれにしても、両者とも「個人の実力」が最大の資産である点には変わりがなく、独立して個人の力で事業を行う働き方を指します。
フリーランスに向いていて自営業者に向いていない人
フリーランスと自営業の微妙な違いについてご説明してきましたが、ここからは実はフリーランスに向いている人(=自営業者に向いていない人)の特徴を3つ挙げてみたいと思います。
単独行動するのが好き
フリーランスが1人で作業することが主流です。
1つのプロジェクトをチームで取り組むこともありますが、自分に割り当てられた仕事は基本的にあなたの責任において1人でこなさないといけないのです。
1人で黙々と作業することが多いので、単独行動が好き(団体行動が苦手)な人がかえって適しているのです。
部下を統率し、チームを引っ張ることが求められる自営業者はむしろ、団体行動で力を発揮する人が適しています。
継続するのが得意
特にフリーランスとして開業したての頃は、実績も少なく信用も得られていないので、常に不安との戦いでもあります。
フリーランスが最初から十分な収入を得る事は稀で、事業が軌道に乗るまで下積み時代が長く続くこともあります。
だからこそ1つのことをコツコツと続けられるか継続能力が問われるのです。
もちろん自営業者でも継続力は必要ですが、細かい仕事は部下に委託できるので、若干状況は異なります。
「いつまでこんな状態が続くんだろう」という思いに苛まれても淡々とルーティーンを守り日々の業務をこなす、いい意味で諦めが悪い人が、フリーランスの世界では生き残っていけるのです。
ドライな付き合いを好む
いくら仲の良い友人同士でも、仕事とプライベートははっきりと区別をつけておきたいもの。
あくまでもビジネスであり、慣れ合いになってしまうと、つい手を抜いてしまったり基準がゆるゆるになってしまうこともあり、高品質な作品は納品できません。
特にフリーランスは立場が弱く、場合よっては仕事相手から見下されがちになります。仕事においてはなれなれしくせず、ドライな関係である方がうまくいくことが多いのです。
逆に自営業者では、人情味のあるリーダーに人がついてくることもあり、ケースバイケースと言えます。
会社員がフリーランスになるプロセス
タイトルにある通り、会社員でもフリーランスを名乗っている人は沢山います。いわゆる「副業フリーランス」ですね。
ここでは、いま会社員としてお勤めの方が、フリーランスになるためにどんなプロセスを踏めばいいかというお話をしていきます。
結論を言いますと、
2・まずは副業として小さく始める
3・安定収入の見込みが得られたら独立
という流れになります。
徹底的に自己分析して自分の適性を知る
会社員としてお勤めをしながらフリーランスとしてもキャリアを積みたいのであれば、自己分析は必須です。
自分に適した仕事は何か?という冷静な分析はもちろんですが、自分の性格も冷静に把握する必要があります。
フリーランスになりたいという「憧れ」が優先すると、それが自分の性格に合っているかという視点がおざなりになりがちです。
また、自分の性格とは会っていない相性の良くない人と仕事上の付き合いをすることになり、むしろ消耗してしまうこともあるのです。
まずは副業として小さく始める
これはとても重要なことです。やりたい仕事が見つかったからといって焦ってすぐに独立しないで、まずは副業として空き時間を活用すると言う働き方を選びましょう。
このような副業として仕事に取り組む時期は、フリーランとして本格的に活動する上でも大いに役に立つ体験になります。
限られた空き時間にいかに集中して最大限の成果を生み出すか?
これができないと、フリーランスとして成功するのは難しいでしょう。
徹底した時間管理は副業時代に実践しながら学べることです。
副業フリーランスとして働く時期は、仕事に慣れてスキルアップするために必要な時間でもあり、ひとりで食べていくための心構えを得るための格好のトレーニング期間でもあるのです。
安定収入の見込みが得られたら独立
副業フリーランスとしてある程度の収入が得られるようになったらいよいよ独立を考える時期でもありますが、注意点があります。
それは安定的な収入源が確保してるか?と言うことです。
フリーランスの世界では急に大きな収入が入ってくることがあります。これまで月収10万円程度だったのに、いきなり100万円を超える月が出たりします。
この一時的な収入アップに目がくらみ焦って独立してしまうケースがありますが、ここで気負いは禁物です。
フリーランスで安定収入を得るカギは、何にも増して「信用」です。それ以上でもそれ以下でもありません。
あなたの信用が備わっていれば仕事は途切れることなく、毎月一定の収入を確保できます。
これを肝に銘じて、自分の信用力が身に付いてから、独立を考えましょう。
おわりに
今回はフリーランスと自営業の違いについてお話ししてきました。
ビジネスの現場で1人で戦うフリーランスを目指す人はこれからも増えていくことでしょう。
あなたのフリーランサーとしての成功を心よりお祈りしています。