間違いを認めることは、勇気が要ることではあります。
当然、叱られたり、批判を受けることはあるわけで、
間違いの程度によっては、社会的な制裁、いわゆるペナルティを受けることさえあります。
しかし、間違いを放置したままだと、さらに大きな間違いを呼び込むことになります。
また、間違いを隠蔽していると、いざ暴露されたとき、高いツケを払うことになります。
間違いを認めるということは、悪影響が拡大するのを防ぐ、という極めて大切な意味があるのです。
そして、間違いというのは、社会的な立場が身に付けば身に付くほど、認めるのが難しくなります。
上司になったりとか、りーになったりとか、さらには親になったりとか、
人より上の立場に立った時というのは、間違いを認めることにおっくうになります。
自分の権威が失墜して、立場が脅かされることを、恐れるからです。
間違いを認めて、下の人に頭を下げるとなるとなおさら、
下の人から足元を見られるのを恐れて、できなくなってしまうわけです。
そして、いま、下っぱの立場にいて、上の人にこき使われる立場に甘んじている方は、
下積みにいる今だからこそ、間違いを認めて、謝る習慣を、身に付けておかないといけません。
間違いを認めることを習慣化できる、いわば貴重なトレーニングの時期と言えるのです。
この経験が、あなたがいざ人の上に立った時に、活きていくのです。
いずれにせよ、今どんな立場にいる人であろうと、謝れば済むような小さな間違いであれば、
素直に認めて謝る、ということを日ごろから行っていくと、
いずれやってくるかもしれない大きな間違いにも、誠意を持って対応する心構えが育ちます。
間違いを認めることはつらいけど、それから得られる自分自身の成長と、また、避けられるさらなる失態を考えると、
自分を守り、さらに自分を磨くための試練であり、とても価値あるトレーニングなのです。