日々穏やかに、順調に過ごしていたとしても、
ある報らせをきっかけに、一気に気分が落ちこみ、思考がネガティブに支配されてしまうことがあります。
自分には直接利害関係がないのに、一報に触れた瞬間、ショックに襲われてしまうニュースがあります。
例を挙げると、戦争や自然災害などのブレーキングニュース、陰惨な事件、有名人の訃報や不祥事、などです。
これらの、いわゆるバッドニュースは、どんなに幸せな生活を送っている人でも、心に暗い影を落とす衝撃があります。
いくら、ネガティブな情報は入れないように、日ごろから心がけていても、
インターネットが発達した現代では、バッドニュースはいやでも目にしたり耳に入ったりしてしまいます。
このような、避けて通れないバッドニュースには、どのように対処すればいいのでしょうか?
それは、素直に、そのニュースに触れて、感じた気持ちを、出し切ることです。
もちろん誰にも迷惑をかけないことが前提ですが、
悲しいニュースなら、涙が枯れるほど泣いて、腹立たしいニュースなら、怒りを発散し尽くすのです。
このニュースは自分に関係ないから、と、無関心を装うとすると、かえって、ニュースの衝撃が心に残り続けて、
前に向かって進もうとする自分を遮っててしまうのです。
感情をいち早く出し切ることで、そのニュースに対してニュートラルな視点に立ち、冷静に振り返ることができ、心が整理できるというわけです。
そして、自分に直接利害関係のないニュースに対して、そのように対処ができるようになることは、
自分に利害が及んでしまうような事案にも、少しでも早く冷静さを取り戻すための、
予行練習にもなるわけです。
避けることのできないバットニュースは、あなたのメンタルを強化するための、
試練を与えてくれるのです。