感情を吐き出さずに、抱え込んだままでいると、
遅かれ早かれ、他人に迷惑をかける言動をとるようになってしまいます。
様々な出来事に遭遇する中で、感情というものは、必ず湧き出ます。
人間である以上、すべての出来事に無感情でリアクションすることは、できないのです。
いくら冷静を装うことを心がけていても、感情がなにもない、ということはあり得ません。
この事実を素直に受け入れ、感情を出すことを、許可するという感覚が必要です。
喜び、怒り、悲しみ、妬み、そのような感情が出てしまうのは、仕方のないことなのです。
感情的になった自分を、もう一人の自分が「理解」して、いたわってあげることで、
ようやく、感情を制御することができます。
これができるようになると、
自分をこれ以上傷つけることなく、他人を傷つけるのももちろんなく、
誰にも迷惑が及ばない自分なりの感情の発散の仕方がわかってくるようになります。
感情を出す、という許可を与えてあげないと、
自分だけなく、他人をも傷つけてしまうか、ということをしてしまうわけです。
「感情のコントロール」とは、感情を出さないことではなくて、
感情が出てしまった自分を認めてあげて、
物事と自分自身を客観的に眺めて、
感情に流されない言動をとることができること、なのです。