善行とは、読んで字のごとく、善い行いということですね。
私たちは、人に何か善い行いをしてあげると、
「ありがとう」という言葉を求めたがります。
何らかの奉仕やサービスを受け取ることに対して、感謝してほしいと願うのは、
当然のことであり、それがギブアンドテイクだと思っているフシがあります。
しかし、現実には、ありがとうという言葉を期待しても、
ありがとうと返されることなく、寂しい思いをしてしまうことがあります。
ありがとうに代表される、感謝の言葉という、目に見えるわかりやすい見返りを、
その場でも受け取れなくて、善行を積むということは、
ものすごく損してるようにも思いますが、決してそうではありません。
時間をおいて、見返りが自分に返ってくるとこともあるのです。
見返りを「すぐに」求めるから、辛いのですが、
タイムラグを経て、「いずれ」何らかの形で受け取れる、
当初描いていた形と違っていても、「いずれ」恩恵をもたらされると思えば、
見返りを気にせずに、善行を重ねることができるようになります。
善行は、貯めれば貯めるほど、いずれ受け取れる恩恵は計り知れないものになっていきます。
与えたものへの対価は、時間差を経て、必ず受け取れるんだ、ということを、知っておくことで、
惜しみなく善行に励むことができるのです。