わからなげれば、質問する。この、だれでも理解できることが、なかなかできないことがあります。
疑問に思うことがあれば、それを知っている人に聞けば済むだけの話なのに、一歩踏み込めないことがあります。
「質問することは簡単ではない・・・」と思いがちの人は、質問しないのではなく、できないということです。
本当は質問したいけど、できない・・・
質問を躊躇してしまうのなぜかというと、結論から言いますと、
自分が投げかけた質問に対して、相手が、ただ淡々と答えてくれるのがわかっていれば、誰でも質問ができます。
ところが、こんな質問されたら呆れられるだろうとか、馬鹿にされるだろうとか、見下されるだろうとか、相手がどんな態度を示すかが気になってしまうと、質問することが億劫になる、というわけです。
相手が感情のないコンピューターであれば、どんな質問でもできるのですが、感情を持つ人間が相手なだけに、どんなリアクションをとられるかを過度に気にしてしまい、質問をためらってしまうのが、質問ができない人の特徴と言えるのです。
質問できる相手とできない相手がいる
質問できるようになる最善の方法は実は単純です。質問をしやすい相手を選んだらいいのです。
的確な回答が得られるのであれば、自分にとって話しやすい人に質問しよう、ということです。当たり前のことですね。
そういった人に質問することで、「成功体験をひとつずつ積み上げる」ことが重要です。
多くの人にとっては、「たかが質問するだけなのに成功体験?」と言いたくなるでしょう。でも、質問できないひとにとっては「されど質問」。質問するだけでエネルギーを要するのです。
自分と合わない人には質問したくない?
しかし、どうしても、気難しい人や、口うるさい人に質問しないといけない場合もありますよね。
あなたが質問するのに億劫になっている人はどういう人かというと、あなたに的確な回答だけすればいいのに、その上に感情が乗っかっている場合が多いのです。いわゆるマウンティングですね。
その感情とは、具体例として、
「俺はお前より詳しいんだぞ」
「いちいち答えるのめんどくさいな」
といったものです。
わざわざ言葉に足して思いっきりマウンティングしてくる人もいますが、言葉に出さなくても、雰囲気や態度でそういった感情は表に現れます。
非常に厄介なことですよね。そんなネガティブな反応をされて傷ついてしまうのは致し方ないことです。
しかし、覚えておいてほしいことがあります。それは、そのような感情が出るのは、その人の心の内の問題であり、あなたには関係のないものです。
あなたに関係のないものを、あなたは受け取る必要はありません。
例えば上記のような、
「俺はお前より詳しいんだぞ」
「いちいち答えるのめんどくさいな」
といった態度を出したとしても、質問したあなたが悪いことをしたわけではありません。このような態度は、100%、相手の事情です。
質問できるようになるには
このように、自分とは気が合わない人も含めて、質問ができるようになるにはどうすればいいのでしょうか?
そのようなときは、相手の「回答」と「感情」を切り分けることがポイントになります。
言い換えると、
感情は受け取らない。
という姿勢です。一見難しいことのようですが、場数を踏むことで身に着けることが可能です。
あなたが求めている「回答」のみ、受け取ればいいだけです。これは、一見難しそうですが、習慣づけることは可能です。
質問に対する相手のリアクション(言葉と態度)に対して、
というふうに、発言内容を2つに区分けして、回答だけを吸収し、感情を受け取るのを拒否できるようになれば、質問に対する恐れが薄れ、質問をしやすくなります。あとは、経験を積み上げて、習慣化するだけです。
具体例を挙げてみますと、例えば「余計な一言が多い」という人がいますよね。
その余計な一言というのは、ほぼ100%感情が乗っかってます。その人の本音が現れます。
そんなことを言われて、一時的に腹が立ってしまうのは仕方のないことですが、自分にとって「価値のある回答の言葉」だけを記憶し、その言葉に潜む感情にはこれ以上振り回されないようにしましょう。
これができるようになると、相手の感情にいつまでも引きずられることなく、自分の軸を守ることができるようになります。
感情を表に出されて、一時的にムカッとしたりうんざりしたりすることもありますが、相手の感情に付き合う時間が短縮されて、冷静に戻るまでのスピードが上がっていきます。
まとめ
今回は、質問できるようになるコツとして、「回答」と「感情」を分けて処理する、とうことをお話しました。
これは、誰にでも身につけることができるスキルです。身近な人相手から、試されてみてはいかがでしょうか。