世の中には、じっとしていられない人がいます。
人に対して、迅速な行動を促す人がいます。
待つのが苦手な人、というのは、決して少なくはないです。
いわゆる、「せかす人」のことですね。
ところがこのせかす人をよく観察してみると、
他人には素早く行動するのを求めているのに、
自分はというと、せかしてばかりで、行動しないでじっとしたまま、というケースが多いのです。
せかした末に、せっかく相手の行動のスピードが上がっても、
今度はそれについていけず、だじろいでしまう場面も身受けられます。
素早い行動を促しておきながら、いざ相手が素早くなると、とたんについていけなくなる…
という、不思議な現象が生じるわけです。
これは、他人の行動に対する期待値が高すぎるあまり、
相対的に、自分自身の行動が鈍ってしまう、ということになるのです。
相手にばかり矢を向けて、自分を省みることができてない、というわけです。
これが習慣化してしまうのは、望ましくないことです。
このようなごく身近な行動にこそ、
相手に求めるのであれば、自分の襟を正す、ということを、心がける必要があるのです。