私たちは、日々いろいろな人と付き合うわけですが、
どうしても話のリズムが合わない人、噛み合わない人が出てきます。
私たちは、自分にとって都合のよくない言動をする人を嫌悪する傾向がありますが、
話が合わない人というのは、なかなか話がしにくい人ではありますが、
それだけをもって、この人のことが嫌いと判断するのは、早計です。
今、あなたには、絶対に言葉を交わしたくないくらいに、
嫌悪感を持ってる人がいるかもしれません。
もちろん、理由は様々にあることでしょう。
しかし、そのような人と、会話のリズムが合わないだけの人を、
同じグループに入れてしまうのは、無理があることなのです。
話が合わない人とは、話し方の癖や性格などが違うだけでなく、
今まで歩んできた人生の背景が違うわけで、
会話しながらしっくりこないのは、あなたのせいでもその人のせいでもありません。
自分と話が合わないから、この人は悪い人と断言するのは、危険なことなのです。
自分の価値を極端に上げてしまって、その価値になじまない人を徹底的に寄せ付けないマインドが育ってしまうのです。
話しにくい人、イコール嫌い、という単純な図式にはめ込むのは、
手抜き作業を好む脳にとっては楽なことなんですが、
人を正しく見る観察眼が育っていくことはありません。
話にくさだけで人を評価するのは、控える必要があるのです。