自分はなにかと忘れっぽい、物忘れが激しい、とお思いの方は多いです。
例えば、一昨日のお食事のメニュー、思い出せますか?

何食べたっけ?全然思い出せな~い(‘ω’)
ほんの2日前のことなのに、なぜか思い出せない!という方、多いのではないでしょうか。
ところが、誰かに汚い言葉を浴びせられたとか、仲間に裏切られたとか、深く心が傷ついた出来事は、忘れようにもなかなか忘れられないものですよね。

あの言葉にはグサッときた。今でも時々思い出してしまうよ…。
ところがその一方で、こんな人もいます。

あれ、腹立たしいことがあったのに、何があったんだっけ?
ムカついたこと自体は覚えているけど、「なんでムカついたのか」が抜けてしまうこともある、というのです。
というように、忘れっぽいことが、実はプラスに働くことも、見逃せません。
一般的には、もの忘れが激しいことは短所と言われています。もちろん認知症のように日常生活に支障が出る記憶障害であれば別問題ですが、健康な人であれば、物忘れの激しさを長所に変えることができます!
今回の記事を読むことで、
というわけで、本文へ続きます。
忘れっぽい性格は短所なのか?
物忘れが激しいことは、たしかによろしくないマイナスなイメージがつきまといます。それはいったいなぜでしょうか?
忘れるということはよくないことなのでしょうか?
私たちは、「覚えておかないといけない」という強迫観念というか、思い込みに縛られているのではないでしょうか。
どんな人間でも記憶の容量には限りがあり、容量から外れるということは、決していけないことではないはずです。
例えば友達とご飯食べに行く約束を忘れていたとします。

やったことある~。本当に申し訳なかったなあ~。
もちろん友達に怒られますよね。迷惑をかけてしまいます。
しかしこれはあなたの記憶能力の問題ではありません。
それは、見える場所にメモを取っておくか、忙しいのであれば相手にリマインドの連絡をしてもらうように頼むなど、できることはあったはずです。
いくら友達との約束でも、忘れてしまうことがあるという前提に立てば、何らかの対策を打てたはずですよね。
忘れるという人間の本能的活動自体には責任はないのです。
ところが忘れたこと自体に焦点を当てて、「自分は物忘れが激しい」と、脳の記憶能力のせいにして責任転嫁をしてしまう、というのが実情なのです。
こういった経験の繰り返しが、物忘れが激しいのは短所であるとみなし続けてきたというわけなんですね。
忘れっぽい性格が長所になるには?
私たちは「忘れのはいけない」となぜか信じているわけですが、忘れることが長所になるとはどういうことなのでしょうか?
それは、
ということです。
確かに嫌なことや辛かったことがすぐ記憶からなくなってしまえば、すごく人生楽しそうに思えますよね。
思い出そうとしても思いだせない時に自分の物忘れの激しさを嘆いてしまうわけですが、思い出したくないことを忘れたままにしておくことができれば、素敵なことですよね
それに対して、

嫌なことはすぐ忘れたいんだけど、嫌なことほど記憶にずっと残ってしまうんだよね。
という方もいるでしょう。
それについては次章でお話ししましょう。
忘れっぽい性格が楽しくなる生き方とは?
嫌な出来事など、忘れたいことを効果的に忘れるにはどうすればいいか?
それは、結論を言いますと、
を実践することです。
とはいえ、それって難しい!と思われる方も多いでしょう。
この思考は、あることを習慣化することで身に着けることが可能です。
それは…
ということ。すなわち、不要なものは捨てて最小限の生活を心がけること。いわゆる「ミニマリズム」ですね。
モノを徹底的に捨てて、余計なものを溜め込まず、生活をミニマル化することにより、過去に対する執着心を断ち切るマインドが磨かれます。この、体を使った習慣が思考にも影響を与え、「これからの人生において不要な過去の思い出」を効率的に忘れることができるのです。
それに対し、こう反論したくなる人もいるでしょう。例えば、

上司から言われたことを忘れたいけど、毎日上司と会い続ける限り、なかなか忘れられないよ!
そうなると答えはシンプルで、その職場からサヨナラすることに尽きます。不要な思考をずっと思い起こさせる場所を捨てて離れるしかありません。
このように、モノや環境、そして人を整理してきれいに断つべきは断ち、自分にとって必要最小限なことしか残らないことが習慣にできれば、おのずと過去に対するこだわりが薄れ、結果的に忘れやすくなるというわけです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?「物忘れが激しい」ということに対して、少しはポジティブな見方ができるようになられたのなら、幸いです。
忘れることはいいことです。忘れた分、今、そして未来のことに対する記憶容量が空いたことになるわけですから、これからの人生をより希望をもって迎えていただきたいと思います!